2020年3月17日火曜日

【食レポ】揚げ芋虫 ~ シアワームを喰らう


■【食レポ】焼き芋虫 ~ シアワームを喰らう

□□□□□シアワームの通販

やっとイモムシ (シアワーム) を食べる気になったので食レポします。

1袋50グラム入り、980円+送料350円で1330円です。

海外から直接取り寄せれば昆虫食はかなり安く手に入りますが、時間がかかりますし配達事故等で紛失も覚悟。

そう考えると日本で購入したほうが安全ですが日本で昆虫食を購入すると非常に高額となるのがネックです。

そう考えるとこのシアワームの50グラム1330円 (送料込み) という価格は破格に安いです。

他の昆虫食の記事を読んでいただいた方なら分かると思いますが、通常昆虫食は乾燥させた状態で1袋10~15グラム程度で小売りされています。

たったの15グラム?と思ってしまいますが、乾燥された昆虫はものすごく軽いので (0.1~0.3グラム/匹 程度のものも多いです)、思ったよりもかなりの数が入っています。

シアワームは1袋で30匹+欠けた個体がいくつか入っていたので、だいたい1パッケージ35匹分程度ではないかなと思います。

50グラム÷35匹なので1匹あたりだいたい1.5グラム弱、この重さからもかなり1匹1匹が大きいことが想像できるかと思います。


大きめの個体を計ってみたところ43.5ミリもあります。

□□□□□そもそもシアワームとは?

シアワームはヤママユガの一種、キリナ・ブティロスペルミ (Cirina butyrospermi) の幼虫で、シアバターノキ (Vitellaria paradoxa) の葉しか食べません。

一般的に英語圏ではシアワームではなく、シアキャタピラー (shea caterpillar「シアの毛虫」の意) と呼ばれます。

アフリカ、ブルキナファソの起業家カイトウオ・イエン (Kahitouo Hien) 氏によりシアワームの生産・販売は工業化されましたが、このentomoさんで販売されているものはブルキナファソ産のものかどうかは分かりません。(パッケージの原産国の欄には「アフリカ」とだけ記載があります)

□□□□□シアワームの調理

シアワームは乾燥させたものをそのまま食べるのではなく、乾燥シイタケのように水で戻してから調理して食べるものです。

今回はシアワームの味を取り敢えず知ってみようと、そのまま焼き揚げて食べてみようかと思います。

見た目が怖いので今回は4匹だけ調理します。

で、ボールに水を張ってイモムシを投入。

これが戻らない戻らない。

1時間経っても投入したときと殆ど見栄えが変わりません。

で、ほったらかして4時間後でやっとこちょっと水を含んだ感じ。

埒が明かないのでかなり熱いお湯に変更したら1時間ぐらいで一気に戻りました。

モパネワームなんか料理前にお湯で茹でて戻しているのを見るので、そのほうがいいかもしれません。

(水を含み生前の姿を取り戻してしまったシアワーム)

って、ほぼ真っ黒だったのが頭部・尾部・歩脚・疣足が真紅、体が黒とクリーム色と見事に色まで復活し、生前の姿に戻ってしまったと言うか、気持ち悪い、ある意味インスタ映え。

水戻し前はカリッカリッの状態でしたが、水戻し後はかなり固いゴムのような感触です。

本物のイモムシのようなぷよぷよした柔らかさはありません。


水戻し前43.5ミリの個体は52.1ミリまで大きくなり、水を含んでずっしりと重みも増します。

モパネワームの実物を見たことはないものの、シアワームは一回り小さいような気がします。

さて焼く前に塩水に浸し少しだけ塩味を付けてみようかと思います。



それでは多めの油で焼き揚げてみます。

あれあれあれやぱっ、なんか一瞬で黒くなってきた。

急いでフライパンから上げます。

素材の味を知ろうとアジシオだけ振って試食。

□□□□□シアワームの実食

モパネワームはチキンぽいなんて言われているので期待して食べてみます。

正直なことを言うと気持ち悪いと思っていますが、我慢してパクリ。

かったいなー

外皮はエビを殻ごと炒めたときのような食感です。

中はもしゃもしゃした食感、全然チキンぽくはない。

んー

味は何に似ているかなぁ、もともとのシアワーム自体の味は弱め、敢えて言えばエビっぽくはありますが、やや土臭いような気も。

ボソボソの白身魚っぽくもあります。

やっぱ調理時間が長すぎて固くなってしまったのが良くなかったようです。

あと焼き揚げたことで、せっかく水につけて戻したのにまた水分が抜けて固くなってしまったのも敗因です。

シアワーム自体が持っている味は薄いので、シアワームに味を染み込ませる煮込み料理や炒めものなんかが合うような気もします。

次は煮込み料理等にぶち込んで見ようかと思います。

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2 件のコメント:

  1. 脂っけがありそうだから、炒め物がよさそう。虫でも鮮度は大切なのかな?へぼは結構甘いらしいけど、フレッシュシアワームはどうかしらん。

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  2. ヘボ自体は味が殆どないと思います。地蜂 (成虫) の塩漬けは桜えびみたいで美味しかったですが、ハチノコのほうが脂身があってさらに美味しかったです。
    でハチノコやサゴワームはかなり美味しかったのでこちらも期待したんですが、自分の調理方法が失敗したためがっかりな結果となってしまいました。
    近いうちにリベンジです。

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