生物界最速のスプリンターが決定したそうです。
サハラン・シルバー・アント (saharan silver ant / Cataglyphis bombycina) というアリです。
名前で分かるとおりサハラ砂漠に生息するこのアリ、時速2マイル (時速3.2キロ) で走ることが出来ます。
人間の徒歩程度じゃん、と考えるのは早計です。
からだの大きさから考えると、時速2マイルというのはとんでもない速さになるのです。
なにせあのちっこい体で、飛翔するのではなく走って人間と同じ速度で移動できるのですから。
ちなみに、1秒間に自身の体長の108倍進むことができ、これは人間の大きさに換算すると時速360マイル (時速579キロ) に相当するということです。
(image by YouTube "Philtheanimalfriend")
なぜここまで俊足なのかというと、サハラン・シルバー・アントの1日の巣穴から出て活動している時間はわずか10分しかないからです。
巣穴から出てくるのは、天敵のトカゲがいなくなる (活動できなくなる) 気温47度以上になったときで、さらに53度を超えると自らの命が危険に晒されるため活動時間に厳しい制約があります。
速度を上げることで地面に足の付いている時間を減らし、砂の熱が伝わらず、かつ柔らかい砂に足を取られない利点があります。
サハラン・シルバー・アントの「シルバー」はもちろんその体色で、このシルバーの体毛は高温時に活動する際に太陽の熱を最大限に反射してくれます。
(参照サイト)
THE GUARDIAN
DAILY MAIL
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