2020年6月14日日曜日

抜け殻も見つかった謎の大蛇 ~ ウエッシー


■抜け殻も見つかった謎の大蛇 ~ ウエッシー

「ここのところ毎日よ。

ヘビはどうなった?見たことある?どんな感じなの?みんなそう聞くのよ。

かれらはみな探しに行くわ、子供を連れてね。

ネス湖の怪獣 (ネッシー) みたいなものよ」

そう語るのはミシェル・ボーミエ (Michelle Beaumier) さん。

ウエッシーが4度以上目撃されたリバーバンク・パークの向かいで理髪店を営んでいます。

ウエッシー?

アメリカ、メイン州のウエストブルック (Westbrook) で2016年6月以降、謎の大蛇の目撃が頻発します。

この目撃されたウエストブルックにちなみ、このUMAはウエッシー (Wessie) と呼ばれます。

初めてウエッシーを目撃した女性から報告を聞いたショーン・ラリー (Sean Lally) 警部はいいます。

「目撃者によればトラックほどの大きさで、頭部はバスケットボールぐらいということでした」

あまりに大きすぎます。

警察の発表といえど、誰一人信用するものはいなかったといいます。

しかし、、、

意外なことにウエッシーの目撃がここから連発します。

ある目撃者によれば10フィート (約3メートル) ほどの大きなヘビだったといいます。

目撃証言は現実的な大きさとなりひょっとすると?と思わせます。

(ウエッシーの抜け殻)
(image credit by Westbrook Police via Washington Post)

そんな中、決定的なものが発見されます、12フィート (約3.6メートル) もある巨大な蛇の抜け殻です。

その存在に半信半疑だった住民もウエッシーは実在したのか!と色めき立ちます。

抜け殻のサンプルをテキサス大学の生物学者ジョン・パルキク (John Palcyk) 教授に送り、DNA鑑定を依頼したところ、アナコンダのものであることが分かりました。

パルキク教授はアナコンダの専門家ヘスス・リヴァス (Jesús Rivas) 氏に種の特定を依頼すると、正式にオオアナコンダ (Eunectes murinus) であることが判明しました。

推定10~12歳ぐらいのメスのものであることも分かりました。

ウエッシー騒動を大きくするためにアナコンダの抜け殻を置いた可能性も捨てきれませんが、もしこれが本当にアナコンダ自身で脱ぎ捨てたものであるのなら、それはペットが逃げ出した、もしくは飼い主が遺棄したものとリヴァス氏は断言します。

アナコンダは華氏72度 (摂氏22度) 未満の地域には生息せず、華氏50度 (摂氏10度) 未満では生きていけないといいます。

つまりはアナコンダであればメイン州の冬を越せるべくもなく、メイン州の野生下で育つことはありえないからです。

リヴァス氏はこの不憫なウエッシーの生け捕りを望んでいましたがそれは叶わなかったようです。

ウエッシー騒ぎがあったのは夏真っ盛り、抜け殻発見以降も川や川岸で大蛇の目撃は頻発しましたが秋が近づいてくるとそれもぱったりと絶えてしまいました。

推測されていた通り、メイン州の冬はウエッシーにとってあまりに厳しかったようです。

(参照サイト)
Boston Globe
National Geographic

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2 件のコメント:

  1. 軽トラくらいの長さはあるかもしれない

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  2. 大きさの分かるものを近くにおいて撮影してくれたら良かったんですけどね。

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