■極めて健康!頭部を失ったヒキガエルの謎
― 奇妙な森の住人 ―
2018年、アメリカ、コネチカット州の深い森林で、大学院生のジル・フレミング(Jill Fleming)さんによって驚くべき光景が撮影されました。
地面を跳ねる普通のヒキガエルのように見えるその生き物。しかし、よく見るとそのシルエットには不自然な違和感があります。
そう、頭部がないのです。
目も鼻も口も、通常カエルの顔に存在するあらゆる器官は消え失せ、頭部に残るのはぽっかりと開いたただひとつの穴だけです。
― 生きるための機能を失ったカエル ―
その穴が口の役割を代用することも、獲物を捕らえるための舌もなく、上あごや下あごの開閉もできません。
いわば、生きるための基本的な手段をすべて失ったはずのカエルです。
それにも関わらず、動画に映るその姿は、まるで何事もないかのように元気に跳ね回っています。
先天的に頭部のない個体が成長したとは考えにくく、後天的に何らかの原因で頭部を失ったのではないか、と推測されています。
しかし不思議なことに、通常なら致命的となるはずのその損傷はすでに癒えています。
― 仮説:冬眠と奇跡の回復 ―
このヒキガエルが撮影されたのは春先でした。
研究者たちは、頭部を失った経緯としていくつかの仮説を挙げています。
ひとつは、冬眠直前あるいは冬眠中に天敵に襲われ、頭部を食いちぎられた可能性。
また、寄生性の昆虫の幼虫などによって頭部を失った可能性もあります。
いずれにしても、そのまま冬眠に入ったことで食事を摂らずに済み、奇跡的に傷が癒えたまま春を迎えたのではないか、というのです。
ただし完全に脳を失った状態で、冬眠から目覚めるタイミングをどうやって見極めたのか――
その謎は、現在も解明されていません。
― 首なし鶏マイクとの比較 ―
動物界では、致命的とも思える損傷を受けながらもしばらく生き続けた例が、まったく存在しないわけではありません。
その代表的な例として知られているのが、1945年にアメリカで実在した「首なし鶏マイク(Mike the Headless Chicken)」です。
マイクは首を切断されたにも関わらず、脳幹の一部が残っていたために生命活動を維持し、人間による給餌によって約18ヶ月も生き続けました。
しかし今回のヒキガエルは、状況が大きく異なります。
マイクは人間の手によって栄養を与えられていましたが、このヒキガエルは完全に自然環境の中にいた個体です。
口も舌も失った状態で、どのように生存していたのか――その説明はついていません。
おそらくこのヒキガエルも、やがて「ガソリン切れ」のように生命活動が尽きてしまった可能性が高いでしょう。
― 未解決の映像証拠 ―
ジル・フレミングさんはこのヒキガエルを捕獲したわけではなく、手元にあるのは動画のみ。
現時点では、その真実を確かめる手段は存在しません。
森の中で跳ねる、頭部を失ったカエルの姿は、自然の驚異と謎を象徴する、まさにUMAのような存在です。
<参照>
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