(image credit by YouTube "Amazing Places on Our Planet")
■一切の生命活動を拒絶 ~ ダロル火山の泉
極限環境、いわゆる強酸性、強アルカリ性、超高温といった到底生物が生息できないような環境でも実際にはなにかしらの微生物が生息しているものです。
しかし、深海でもなければ北極や南極でもない東アフリカ、エチオピアのダナキル砂漠 (Danakil Desert) にあるダロル火山 (Dallol) には、それも当てはまらないかもしれないといいます。
驚くことにダロル火山付近の泉 (というか池) はpH0を下回る「超」強酸性に加え、超高温 (108度以上)、超高塩分濃度 (海水の10倍) と地球上の生命体を全拒否しているかのような極限環境です。
その特異な環境により、とても地球上に存在しているとは思えないカラフルな景観を形作ります。
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極限環境の生命体といえば古細菌 (アーキア, archaea) の独断場です。
実際、当初はダロル火山から持ち帰ったサンプルから多くの古細菌の痕跡が見つかったといわれており、やはりこのような環境でも古細菌は生息できるとものと考えられていました。
しかし後の検証によれば、サンプルの取り扱いが不十分であり、サンプルの「汚染」により古細菌が紛れ込んでいたといわれています。
そういったことからも、ダロル火山付近のもっとも過酷な環境の泉には古細菌すら生息できないのではないかと考えられるということです。
生命を拒絶するダロル火山付近の泉、その代わりといってはなんですが、まるで泉そのものが生き物のように水の色を変え続け (白、黄色・オレンジ・緑・赤・黄金等)、また出現・消滅を繰り返すそうです。
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