■もうひとつのカエル男遭遇事件!? ~ グリーン・クロー・ビースト
今回はグリーン・クロー・ビースト (グリーン・クロード・ビースト, Green Clawed Beast)。
1955年8月21日、アメリカ、インディアナ州エバンズビル (Evansville) 近郊のオハイオ川に水浴びに来ていたダーウィン・ジョンソン (Darwin Johnson) 夫人とクリス・ランブル (Chris Lamble) 夫人は、この日トラウマになるほどの恐怖体験をしました。
二人の女性は川に入りのんびりと泳いで休日を楽しんでいました。
ところがそんなのどかな休日は一変します、ジョンソン夫人が泳いでいると突如膝の辺りを掴まれ水中に引きずり込まれたのです。
川岸から僅か15フィート (約4.5メートル) ほど、異変を感じたランブル夫人は急いで川から上がったものの友人は水の中でもがいています。
ジョンソン夫人は死に物狂いでその掴んでいる「なにか」を蹴り飛ばし一旦は逃げることに成功、すぐに川岸へあがろうとしましたがその「なにか」は再びジョンソン夫人の背中に掴みかかり水中へと引きずり込みます。
ほんの数メートル先で友人が襲われているのに何もすることができず、ランブル夫人はただ狼狽するだけだったといいます。
ジョンソン夫人は完全に水中に引きずり込まれ姿が見えなくなりましたが、水中での格闘でなんとか再度水面へ浮上することに成功、ランブル夫人は我に返り浮き輪を持っていたことを思い出し、友人へ向かって投げ込みました。
ジョンソン夫人は浮き輪に飛びつくと、激しく抵抗を続ける夫人に恐れをなしたのか謎の生物はそれ以上追撃することはなく水中へ没したといいます。
ジョンソン夫人はそのまま病院へ向かいましたが足に多数の打撲が見られ、奇妙なのは手のひらの形をした緑色のあざが残っていたことです。
この緑色のあざは数日間残っていたといいます。
このことからこの怪物がグリーン・クロー・ビースト、つまり「緑のカギ爪を持つ野獣」と命名されました。
夫人二人はその怪物がどんな姿であったかはほとんど見ることができなかったといいます。
全くその姿を見ていないことから川底に沈んだ異物や水草に足が引っかかりパニックを起こした可能性が一番高そうではありますが、取り敢えずジョンソン夫人の証言を信じて話を進めましょう。
それが生物だとして、手掛かりになるのは「水棲」であることと「(おそらく) 人間のような手」を持っていることの二つだけ、襲われたジョンソン夫人本人すらその姿を見ていないものの、イメージ的にはおそらくみなさんも「半魚人」的な生物を想像するのではないでしょうか?
オハイオ川ではありませんが、お隣のオハイオ州のリトル・マイアミ・リバー沿いで目撃されたラブランド・フロッグことカエル男 (フロッグマン) なんか地理的にも比較的近いですしイメージする人も多いかもしれません。
しかし彼女は違いました。
ジョンソン夫人は複数の地元紙でインタビューを受け、なぜだかよく分かりませんが襲った生物を見てもいないのに「宇宙船から出てきた緑色の宇宙人」と断定、その後、自宅にメン・イン・ブラック (UFO、宇宙人の存在を隠蔽する組織) が訪れ口外しないように圧力をかけられた、等証言しており、支離滅裂になっていきます。
幸か不幸かその後この生物に襲われた人も目撃した人も出ていません。
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