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2023年2月17日金曜日

生身のニワトリに人間が殺される ~ キラー・チキン


■生身のニワトリに人間が殺される ~ キラー・チキン

闘鶏という競技 (?) があります。

雄鶏の蹴爪 (けづめ) に鉄製の刃物を装着し、より殺傷力を高める場合もあります。

いまだにこんなことをしている国が存在するのか、、、と驚くかもしれませんが、実は闘鶏が禁止されている日本でもとある地方ではいまだ盛んに行われています。

さてさて今回の話題はキラー・チキン、といってもUMAではありません。

闘鶏のようにナイフを装着するでもない生身のニワトリが人間を殺めたというのです。

オランダ、ハーグ出身でアイルランドのバリナスローに移住していたジャスパー・クラウス (Jasper Kraus) 氏は飼っていた雄鶏に襲われました。

飼っていた雄鶏はジャージー・ジャイアント (Jersey giant) と並び世界最大 (最重量) とも謳われるブラマ (Brahma chicken) 種で、雄鶏は平均で5.5キロに達し、最大で8キロという記録もあります。

(ブラマ)
(image credit by Wikicommons)

とはいえ、ジャージー・ジャイアントもそうですが、ブラマも巨大とはいえ別段気の荒いニワトリとは認識されていません。

まあ気性には個体差がありますし、そこら辺にいるニワトリでも目を突かれようものならただでは済みません。

まあそういった意味でニワトリはどんな種であれそれなりに危険ではあります。

ちょっと逸れますが、つい先日もペットとして飼っていた雄鶏が娘の顔をつついたので、殺してフライドチキンにしてやった!とバズるのを確信してSNS (Facebook) に雄鶏の死体とフライドチキンをアップしていたアメリカ人女性がいました。

女性の名はミシシッピ州に住むメーガン・シュミット (Magan Schmidt) さん、バズったのは目論見通りでしたがウケるどころか死ぬほど叩かれていたのは記憶に新しいところです。

危うく子供が目を突かれていたら、と思うとメーガンさんの怒る気持ちも理解できます。

ですけど、よくまあ自分が (家禽としてではなく) ペットとして飼っていたものを殺して食べられるものだと、しかも自分のこの行動がウケると思ってアップしていることに二重の驚きです。

子供と雄鶏を一緒にしていた自分のミスを責任転嫁し雄鶏に八つ当たりした、というのが正しい見方でしょう。

(もうひとつの巨大ニワトリ、ジャージー・ジャイアント)

さて話を戻しましょう、ニワトリのほかにもフクロウやウマ等々を飼っており動物好きで知られるクラウス氏。

クラウス氏は動物の世話のために使用人としてコーリー・オキーフ (Corey O'Keeffe) 氏を雇っていました。

そのオキーフ氏から娘のヴァージニア・ガイナン (Virginia Guinan) 氏へあなたの父が倒れたと電話がかかってきたのです。

到着した時は父親は自らの血だまりに倒れ意識はなかったといいます。

足や顔中も血まみれでその一部は乾きかけていたといいます。

救急車が到着するや救命士が蘇生措置を行うとクラウス氏はわずかに息を吹き返し囁くように「オンドリ、、、」とだけ囁いたそうです。

クラウス氏はその言葉を遺しほどなくして亡くなってしまいます、いわゆる「オンドリ、、、」はダイイング・メッセージです。

クラウス氏が襲われた時の監視カメラの記録もなく、誰もその場面を見ていなかったものの、クラウス氏のダイイング・メッセージおよび傷の状況から飼っていた「ニワトリの犯行」と断定されています。

クラウス氏の太ももには大きく切り裂かれた傷が残っており、そこからの多量の出血が心不全を引き起こしたと考えられています。

しかも運が悪かった。

クラウス氏はがんの闘病後まもなくであり、また心臓の具合もよくなかったといいます。

そんな折、太ももに傷つけられたのが運悪く冠状動脈に当たってしまったのです。

まったく運が悪かったとしか言いようがありません。

父親を失った娘のガイナンさんはニワトリだと思って安心するべからず!とブレマ種であろうと油断しないよう啓蒙しています。

確かに父親を失ったことでニワトリを恨む気持ちは痛いほど分かりますが、かなり稀有なことが重なったことに (ブラマが人を襲う・父親の持病・刺された箇所等) より悲劇であり、一概にニワトリを危険視するような発言を発信すると先に挙げたメーガン・シュミットさんのような人を量産するのではないかと少し心配になります。

ともあれこの上なく動物好きのクラウス氏が自分の飼っていたニワトリに殺されるというのは本当に気の毒な事故でした。

(参照サイト)

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