■半水棲の獣人か? ~ デューイ湖の怪物 (デューイー湖の怪物)
今回はデューイ湖の怪物 (Dewey Lake monster)。
デューイ湖はアメリカ、ミシガン州ドウォージャック (Dowagiac) のシルバー・クリーク・タウンシップにある湖です。
湖の名はアメリカの英雄、軍人ジョージ・デューイ (George Dewey) 海軍主席提督に由来するといいます。
デューイ湖畔および近郊のシスター・レイクス (Sister Lakes) で目撃される獣人系のUMAであることから、「デューイ湖の怪物」または「シスター・レイクスのサスカッチ (先住民族によるビッグフットの呼び名)」と呼ばれます。
はじめて目撃されたのは1964年6月のこと、目撃した地元の住民たちによればその怪物の身長は10フィート (約3メートル)、全身は黒い毛で覆われており目はギラギラしていたといいます。
また、ゴリラのように頭頂部が尖っており、クマのようなカギ爪を有していました。
典型的な類人猿系の獣人であり北米を代表する獣人、ビッグフット (サスカッチ) との差別化は難しいですが湖中での目撃もあり半水棲の可能性も示唆されている点はユニークです。
またその全身は体毛ではなく鱗に覆われていた、といった目撃情報もあります。
当時、デューイ湖の怪物はアメリカ全土に知れ渡り、アメリカ中のトロフィーハンターたちが何千人とこの小さなコミュニティに集結したといいます。
冷やかし半分や野次馬的な人たちも多かったかもしれませんが、ビッグフットが森へと姿をくらます姿を収めた超有名動画、パターソンフィルム (パターソン・ギムリン・フィルム) の発表 (1967年) 前ということを考えるとなかなか凄いことです。
(パターソン・フィルムの一コマ)
(image credit by Wikicommons/Public Domain)
しかしこの喧噪はそれほど長くは続かず、1週間もするとほぼ沈静化していったといいます。
もちろん (?)、デューイ湖の怪物を捕獲することはできませんでした。
但し、デューイ湖の怪物はそのまま目撃がなくなったわけではありません。
少なくとも現在に至るまで公式なものだけで30件ほどの目撃情報が寄せられており、おそらくもっとたくさんの目撃があると信じられています。
その正体として動物学者がクマかゴリラの誤認と一蹴していますが、クマはいいとしてアメリカでゴリラ説はないだろうと。
クマだとすれば目撃された体色からアメリカグマ (アメリカクロクマ, Ursus americanus) の可能性が高そうですが大きさ的にハイイログマ (グリズリー, Ursus arctos horribilis) であった可能性も否定できません。
目撃情報の中には「クマに似ていた」というものが含まれており、これは上記に挙げたクマそのものを実際に目撃した可能性があります。
写真や動画といった決定的な証拠はありませんが、デューイ湖の怪物のものといわれる足跡は採取されているそうです。
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