■目撃された8本足のの馬 ~ オールド・スパイダー・レッグス
今回はフィアサム・クリッターのひとつ、オールド・スパイダー・レッグス (Old spider legs) です。
何度も紹介していますが、フィアサム・クリッターとは北米大陸、特に五大湖周辺に伝わる民間伝承上の生物の総称です。
詳細な定義づけがあるのかはっきりしませんが、突拍子のない特性を持ち合わせているものが多く、基本は実在するようなタイプのものは少ない傾向があります。
但し、UMA界のスターといえるビッグフットもフィアサム・クリッターに含めることもあり、単に創作されたものだけではなく、目撃証言のあるものも存在します。
今回紹介するオールド・スパイダー・レッグスは突拍子もない側であり、到底実在しそうもない感じですが、フィアサム・クリッターとしては少数派である目撃例のあるUMAです。
ではオールド・スパイダー・レッグスはどんな生物であるか?
簡単に表現すると、これはクモのように8本の足を持つ、ウマに似た生物です。
オールド・スパイダー・レッグスはその字面通り、巨大なクモの体にウマの頭部がついたように描かれる傾向があります。
全身は真っ黒だったといい、8本足のウマ (に似た生物) とも、ウマの頭部を持つ巨大なクモとも表現されます。
まあ陸棲の無脊椎動物であるクモがウマ並みの大きさに成長するはずもないので、前者として考えた方がいいでしょう。
といっても、前者と考えたところで、大きさはクリアするものの8本足の脊椎動物が存在するはずもありません、、、
が、前述の通り、この生物は目撃例があるのです。
それはたった一度きり、目撃されたのは森の中、そして目撃者はウマに乗っていたにもかかわらず、オールド・スパイダー・レッグスに追いつくことはできなかったといい、とてつもない俊敏性を備えていることが分かります。
目撃証言を信じれば、足の生え方はクモの足の生え方 (足の配置) に似ていたといいます。
この存在しそうにもない生物を実在すると考える説があります。
???
陸棲の生物で大きさを考えると脊椎動物であることは間違いなく、脊椎動物であり8本足の生物なんか存在しません。
それなのに実在すると考えるセオリーはあるのでしょうか?
その説とはオールド・スパイダー・レッグスは本来は既知のウマだというものです。
しかし先天的な遺伝子疾患により8本足だというのです。
具体的には双子、つまり2頭のウマの体が結合され8本足で生まれたというものです。
これはいわゆる結合双生児 (シャム双生児) と呼ばれるものです。
なるほど!そんな考え方も一理あるな!
と、字面だけ見ると一見もっともらしい印象を受けるものの、よくよく考えて、現実的にはあまりありそうにもありません。
結合したことにより体型の変化はもちろんあるでしょうが、クモの足の生え方 (体のサイドから生える・足も地面に対し垂直ではなく爬虫類のように横に張り出してから地面に垂直に伸びる) に似ており、しかもそれをハンディキャップとするどころか、むしろ足が多いことにより普通のウマよりも俊敏だというのです。
こういうクモと同じような足の生え方・配置ということを「真面目に」受け取ると、やはりフィアサム・クリッター以上のものではなく感じてしまいます。
但し、可能性としてはゼロではない、ぐらいには思ってもいいでしょう。
その場合、ウマに乗っても追いつけなかった、とか、クモのような足の生え方だった、というのはいったん無視し、単に「8本足のウマ」を目撃したことからいろいろな特性が付け加えられていった、と考えるとよさそうです。
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