■誘拐されたふたりの男性 ~ パスカグーラのUFO事件
アメリカ、ミシシッピ州パスカグーラ (Pascagoula)、ここでは1973年に有名なUFO目撃&宇宙人による連れ去り事件が起きています。
全部書くと長いので要点だけ。
1973年10月11日、仕事仲間であるチャールズ・ヒクソン (Charles Hickson) 氏とカルビン・パーカー (Calvin Parker) 氏はパスカグーラ川の桟橋で釣りをしていました。
すると直径30~40フィート (約9~12メートル)、高さ8~10フィート (約2.4~3メートル) ほどの楕円上の未確認飛行物体、つまりUFOが現れました。
UFOにはライトが二つあり、青く点滅していました。
ほどなくして3体の宇宙人が現れたといいます。
身長5フィート (約1.5メートル) ぐらいの背の低いヒューマノイドで、不思議なことに地面から浮いているように見えたといいます。
その思いもかけない光景に圧倒されていたのでしょう、近付いてくる宇宙人たちから逃げる間もなく、ヒクソン氏とパーカー氏は彼らに尖った指を持つ手で腕を掴まれました。
腕を掴まれるとなにかが刺さったような感覚があり、二人とも力が抜けそのままなすすべなくUFOの内部へ連れていかれたといいます。
尖った指のように見えたものは麻酔の注射のようなものだったのかもしれません。
ヒクソン氏は体に力のじゆうは効かないものの意識ははっきりあったといいますが、パーカー氏はそのまま気を失っていたと後日証言しています。
ヒクソン氏によれば、船内でフットボール型の水晶に似たポータブルな装置により体全体を調べられたようだと主張しています。
一通り調査が終わると宇宙人たちはヒクソン氏を解放し船外へ連れ出すとUFOは飛び去っていきました。
徐々に麻痺していた体の力が戻ってくると、連れのパーカー氏は既に川岸に倒れているのに気づきました。
二人は車に戻り時計を見ると午後22時15分であったといい、誘拐されていた時間はおよそ1時間程度と短いものであったことが分かりました。
すぐに車に乗り公衆電話からアメリカ空軍に電話をかけるも当然ながら相手にされず、保安官事務所に出向くことにしました。
しかし、もちろんここでも彼らの話を鵜呑みにしてもらえるはずもなく、それどころか捜査官たちはヒクソン氏が酒臭いと感じ、酔っぱらいの妄想と決めつけ飲酒検査をさせました。
しかし結果は「シロ」、さらに彼らの話の通り、腕には何かに刺された傷跡も確認できました。
もしかして彼らは事実を語っているのかも?
ヒクソン氏たちの話をバカバカしいと全否定していた捜査官たちでしたが、うっすらと彼らの主張を信じ始めます。
ヒクソン氏は数週間後にポリグラフ (嘘発見器のようなもの) 検査も受けましたがここでも結果は「シロ」。
ここから二人の人生は大きく変わっていくこととなります。
親子ほどの歳の差もあるふたりで、当時42歳のヒクソン氏はその後この事件を雄弁に語る人生を歩みましたが、当時19歳だったパーカー氏はUFOの船内での記憶がないことから一切UFO事件について話すことはありませんでした。
ヒクソン氏によれば宇宙人たちは彼に直接頭の中に話しかけてきたそうで、その事件以降、数年間にわたり幾度かコンタクトが続いていたと主張しています。
2011年9月、ヒクソン氏は81歳で亡くなります。
一方、UFO事件から距離を置き、沈黙を貫いてきたパーカー氏はヒクソン氏が亡くなった5年後の2018年、はじめてこの事件について重い口を開きました。
実はこの事件が引き金となりパーカー氏は精神疾患 (重い神経衰弱) を患い入退院を繰り返していたのです。
思い出したくもないこの事件について話さなくて済むよう、気を失い何も覚えてないとずっと「嘘」をついてきたと告白しました。
実際はヒクソン氏同様、船内に連れていかれ自分の体が検査されている間もずっと意識はあり、すべてを覚えていたといいます。
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