■マダガスカルの小柄な獣人 ~ カラノロ
マダガスカルには多くのUMAが報告されていますが、今回は獣人のカラノロ (Kalanoro) を紹介します。
獣人系、もしくはヒューマノイド系はマダガスカルではそれほど多くなく、カラノロはその中でも特に民間伝承性の強いUMAで、もともとは精霊と考えられています。
身長は1メートルにも全く満たず、僅か60センチほどの小柄な獣人で、日本でいう河童に近い存在かもしれません。
背丈こそ著しく小柄ですが一般的に人間に対し敵対的な存在であると考えられており、イタズラする程度の可愛げのあるものから、人間を襲ったり、時には殺めたりする等、かなり物騒な言い伝えもあります。
元々が民間伝承上の生物であるため、パラノーマル感は強く、足が前後逆向き、そのため人間基準でカラノロの足跡を辿ると実際の進行方向とは真逆の方向へ向かってしまうことになり見つけることができない、なんていわれています。
他にもテレパシー能力があるだの、魔力を秘めているだの、知れば知るほど実在性は期待できない獣人です。
しかし実際のところカラノロはマダガスカル全土で目撃があり、何らかの実在する生物である可能性があります。
マダガスカルに棲息する獣人、かつ小柄という特徴から、やはりその正体はキツネザルが候補です。
マダガスカルに人類が渡ったのは1世紀ごろといわれていますが、カラノロの伝承はそれと同じぐらい古いといわれており、マダガスカル以外では見慣れない動物であるキツネザルが伝承の元になっても不思議ではありません。
霊長類としてはあまり人間らしくはありませんが、それでもこれほど古くからカラノロの伝承があることを考慮すると、先入観によりキツネザルをカラノロと誤認してしまう可能性は排除できません。
特に19~20世紀以降、欧米の人々がマダガスカルに訪れるようになると、現地の人々だけでなく、欧米諸国の人々もカラノロを目撃した、という情報が散見されるようになり、伝承を越えた存在になっていったのは確かです。
カラノロの正体は未知のキツネザルかもしれませんし、既知のキツネザルを誤認したものかもしれません。
キツネザル以外の未知の霊長類であれば更にロマンがあります。
尚、カラノロは人間に敵対した恐ろしい存在ですが、揚げたピスタチオ、つまりフライド・ピスタチオが大の好物だといい、ピスタチオを揚げているとカラノロを簡単におびき寄せることができる、なんて言われており、案外可愛い一面も持ち合わせています。
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マダガスカルのUMAで子供の頃に読んだ学研の雑誌にジャイアントインドリっていう大きなインドリの話があったなぁ。なんでも人間が投げた槍を投げ返してくるんだとか。落雷と同時に槍が帰ってくる描写が印象的でした。こっちはカラノロとは逆で大きな類人猿ですね。
返信削除たぬごろうさん、こめんとありがとうございます。
返信削除巨大キツネザルなので、トゥラトゥラトゥラトゥラとトカントンゴトラの記事も是非読んでみてください。