■謎の巨大フォッサ ~ アンタンバ
今回はマダガスカルのUMA。
日本の1.6倍の面積があるとはいえ、この島から伝わるUMAの多いこと多いこと。
やはり特殊な動物相に関係しているのでしょう。
マダガスカルの謎の生物サングリエ・マラン (「海のイノシシ」の意) を目撃し西洋に伝えたフランス人のマダガスカル統治者エチエンヌ・ド・フラクール (Etienne de Flacourt) 氏は他にもいくつかの謎の生物を伝えています。
そのひとつがアンタンバ (Antamba)。
アンタンバは簡単に言ってしまえば「巨大フォッサ」です。
フォッサ (Cryptoprocta ferox) 自体は現生種でありUMAではありません。
日本での知名度はイマイチですが、知ってる人はふつうに知っていると思いますが。
フォッサはマダガスカルにのみ棲息するマダガスカルマングース科 (Eupleridae) の生物でマダガスカルにおいて食物連鎖の頂点、いわゆる頂点捕食者です。
(フォッサ)
(image credit by Wikicommons)
体長は大きな個体で80センチ、体重12キロほどと中型犬ほどの大きさです。
獲物の大半はキツネザル、大型のキツネザルも襲いますがさすがに人間を襲うほどフォッサの体は大きくありません。
しかし巨大フォッサ、アンタンバはウシのような大型の家畜、果ては人間までも襲って食べるといいます。
この話が本当であればどう考えてもアンタンバはフォッサを見誤ったものではなさそうな気がします。
そこで登場するのがUMAの正体の定番、絶滅種です。
アンタンバの正体として白羽の矢が立ったのが絶滅した「巨大フォッサ」の名で知られる、クリプトプロクタ・スペレア (Cryptoprocta spelea) です。
「巨大フォッサ」、しかも絶滅種ならさぞデカいだろう、、、
しかし確かにデカいのですが、デカいといっても実は現生のフォッサより一回り、二回り大きい程度で、ウシや人間を襲って食べることができるほど大きな生物ではありませんでした。
但し、絶滅時期もはっきりしていないクリプトプロクタ・スペレアが現在まで生き残っていたとしても (他のUMAたちと比べたら) そこまで突拍子のない話ではなく、今後奇跡の大発見が伝えられたとしてもそこまで不思議ではありません。
仮にクリプトプロクタ・スペレアに生き残っていたとしたら生物学的に世紀の大発見ですが、伝説通りウシや人間は襲えないため、(化石すら残っていない) クリプトプロクタ・スペレア以上に大きな体長2メートル級の巨大フォッサがアンタンバの正体だという説もあります。
UMAファンとしての期待はこちらですね~
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿