■20世紀初頭、タンザニアの村を襲撃した謎の猛獣 ~ ムングワ (ヌンダ)
今回はムングワ (Mngwa)、またの名はヌンダ (nunda) で、ヴァッソコ (Vassoko) とも同一視する向きもありますが、目撃される地域、特徴が異なるので別種と考えて問題ないでしょう。
スワヒリ語でムングワは「奇妙なもの」、ヌンダは「恐ろしい動物」を意味します。
ムングワは東アフリカ、タンザニア共和国の海岸沿いで目撃がある大型のネコ科動物、体にトラのような縞模様をもつといわれています。(ヴァッソコは中央アフリカ共和国で目撃されるUMA)
アフリカにトラは棲息していませんからその正体がトラであることはあり得ません。
ムングワはUMAですがとても現実的な大きさで、その大きさはライオンぐらい、毛の色は灰色がかっており前述の通り縞模様をもつのが特徴です。
20世紀初頭に目撃・襲撃事件が相次ぎ、人間襲われ殺害されたり、子供がさらわれるといったことが頻発しました。
殺害された人数も相当数いたようで、既知・未知に関わらず何らかの猛獣が存在したのは確かです。
その謎の生物による襲撃の際、足跡や毛といったものが残されており、ヒョウの足跡に似ていることが分かっています。
但し通常のヒョウよりかなり大ききな足跡で、大きさ的にはライオンと同等であったといいます。
ここから単純に導き出されるのは、ムングワとはライオンほどもあるヒョウで、しかも体に縞模様があるというものです。
ライオンは体長が2メートル前後あるのに対し、ヒョウは1.6メートル程度、体重もライオンのオスが200キロ近くあるのに対し、ヒョウは30キロ程度しかありません。
この対格差はかなり大きいため通常のヒョウの足跡を見間違うとは思えません。
ただネコ科動物なので相互に似ているのもまた事実、少し形が崩れればどちらがどちらか判断が難しくなります。
ライオンのものを見間違えたのでは?という疑いに対しては反論があり、固い地面にはっきりと残った足跡であり、形が崩れてヒョウのように見えたものではないということです。
その正体に対しては2人の著名な未確認動物学者により意見が分かれています。
理性的な判断の持ち主であるイングランドの動物学者にして未確認動物学者カール・シューカー (Karl Shuker) 氏はヒョウの飛び抜けて大きく成長した個体であり、毛皮のパターンは先天的な異常によるものと判断しています。
一方、アイヴァン・T・サンダーソン (Ivan T. Sanderson) 氏と並び、ユニークな案を身上とするベルナール・ユーヴェルマンス (Bernard Heuvelmans) 氏はこの案を一蹴、なんとアフリカゴールデンキャット (Caracal aurata) をその正体に挙げます。
アフリカゴールデンキャットは最大でも1メートル前後、体重も20キロに達することはなくライオンどころかヒョウと比べてもかなり小さいです。
さすがにアフリカゴールデンキャットでは小さすぎるため、未発見のアフリカゴールデンキャットの大型種を提案しています。
さて皆さんはどちらの説が好きでしょうか?
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長命⇒著名でOK?二十世紀初頭なら、誰かがつれてきた虎が逃げて野生化のスジもありそうな。
返信削除誤字のご指摘ありがとうございます。直しました!
削除まあ植民地になった地域は各国の動物が入り混じってしまっているためその可能性もあるかもしれませんね。