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2024年10月1日火曜日

ティラノサウルスは思っているよりももっともっと大きかった (かもしれない)


■ティラノサウルスは思っているよりももっともっと大きかった

今日は久しぶりにUMAではなくて実在した古生物、恐竜界のスター、ティラノサウルス・レックス (Tyrannosaurus rex)。

最も研究対象とされる恐竜のひとつで、「恐竜界の頂点捕食者」と多くの人が認識しているのと真逆の「実際はノロマ」で「屍肉漁りしかできなかった」なんてネガティブな研究発表も珍しくありません。

現在発見されているもっとも状態の良い化石から、最大体長は13メートル、体高6メートル、体重9トンと推測されています。

しかしもっと大きな個体がいたことが示唆されています。

これはティラノサウルスに限ったことではありませんが、化石になって後世に残るのはほんの僅かです。

恐竜に限らず動物たちの大きさには個体差があり、時折、飛び抜けて大きく成長した個体が発見されることは珍しくありません。

特に生きている限り成長し続ける爬虫類はその典型で、ワニ (クロコダイル、アリゲーター) やヘビに規格外のものが特に多いです。

(ティラノサウルスの全身骨格)
(image credit: Wikicommons)

さて、ティラノサウルスですが、彼らが誕生し絶滅するまでにどれほどの数がいたのでしょうか?

超大型の頂点捕食者であり、単純に数という点では他の小柄な恐竜たちよりもかなり少ないことが予想されます。

今後も変化する可能性がありますが、その数は17億匹と考えられています。

かつては25億匹と見積もられていたことから随分と減ってしまいましたが、それでも17億匹という数が存在したのなら、上記に挙げた体長13メートルを上回る個体が存在するのは確実のような気がします。

仮に17億匹存在したとして、現在見つかっている化石の数はそれのの0.0000002%だそうです。

逆に言えば99.999999%は見つかっていません。

まあ化石になる確率はとんでもなく低いため (1/10億とも)、見つからなくて当然ですね。

10億分の1の確率が本当であるならむしろティラノサウルスは化石化する確率が高いといえます。

しかしこの低確率を「運」で突破し、今後さらに何体かのティラノサウルスの化石が発見されれば規格外の個体が発見される可能性があります。

実際、現在のティラノサウルスの最大値は過小評価され過ぎているとの考える研究家もいます。

カナダのオタワにあるカナダ自然博物館 (the Canadian Museum of Nature) のジョーダン・マロン (Jordan Mallon) 博士は現在考えられているティラノサウルスの最大値よりも、体長で25%、体重で70%重かった可能性があると推測しています。

即ち、体長13 × 1.25 = 16.25メートル、体重9 × 1.7 = 15.3トンのティラノサウルスが期待できるというわけです。

「巨大」であることはロマンですが、その代償として大きく (重く) なると敏捷性が損なわれることも多々あり、映画に出てくるような他の恐竜 (や劇中の人間) を追い回したりすることが出来たかはまた別の話ですが。

(参照サイト)

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4 件のコメント:

  1. いや、体高は3メートルのはずです。6メートルは直立立ちの旧復元の算出では?

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    1. 調べなおしたらスコッティで5メートルくらいあったらしいです
      イベントで張り出されてたやつだから台座も含まれてるかわかりませんが

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    2. コメントありがとうございます。
      なんか通常は体高3~4メートル、大型個体 (12メートル以上) だと体高が6メートル弱ぐらいまで行くとなっていたので、まあ大雑把に6メートルを採用してみました。サイトによっていろいろでしたけど大型個体で4~5メートルが多いようですね。

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  2. やっぱり、ティラノサウルスはデカくて迫力がないとですよね~
    イラストのティラノサウルスかっこいいですね。

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