■車の窓をノックされても決して、、、 ~ アリゾナ・スキンウォーカー
知らない土地の、しかも町までしばらくあるような夜道を車で走るのは怖いものです。
街灯も少なく人家もまばら、山道なんかを走っていようものならまばらな人家すら見かけることはありません。
ひたすら真っ暗な夜道が続くだけです。
アメリカに行けば日本では考えられないほど長い道が続く場所も少なくありません。
今回はアリゾナ州の話。
アリゾナ州、カリフォルニア州、そしてメキシコに跨る広大なソノラ砂漠 (Sonoran Desert)。
面積は311,000平方キロメートル、日本の国土 (378,000平方キロメートル) に迫るほどの大きさで、北海道 (83,000平方キロメートル) を除いた日本の国土より大きな砂漠です。
こんな砂漠を突っ切るハイウェイ、しかもそれが真夜中だとしたら、かなり心細くなるに違いありません。
そしてそんな夜にハイウェイを走っていると車の窓をノックする音が聞こえてくる、という都市伝説があります。
停車中ならともかく、時速60マイル (約時速100キロメートル) で走る車の窓がノックされるはずがありません。
もしかするとそれはあまりにナーバスになっているための錯覚や幻聴かもしれませんし、走行中に巻き上げられた小石が窓に当たった音に違いありません。
しかしまた「コン、コン、コン」とノックする音が聞こえます。
そんな何度もノックに聞こえるように小石がうまく巻き上げられるとは思えません。
やはり極度の緊張感が創り上げた幻聴に違いありません。
なにせ真夜中の砂漠、車が故障したり道を外れて事故を起こしでもしたら、すぐに人が駆けつけてくれるような場所ではないのですから。
パラノーマルなことを信じていなくても怖くなって当然です。
勇気を振り絞って音のする窓を見ると、、、
そこには不気味なゴーストが窓に顔を張り付いて、、、なんてことはありませんでした。
そこに見えるのはフロントガラスから見える景色となんら変わらぬ夜の砂漠です。
現実に引き戻され、ホッとするに違いありません。
しかし、その時間は長くは続きません。
「コン、コン、コン」
ノックの音が止まらないのです。
このノックの音を無視して走り続ければ難を逃れられるといい、このノックを無視できず原因を探ろうと車を停めドアを開けてしまったものは二度と車に戻ってくることはないといわれています。
アリゾナにはゴーストともUMAとも捉えることができるスキンウォーカー (Skin-walker) の伝説・目撃があります。
元々、スキンウォーカーは現アリゾナ州地域に居住する先住民族、ナバホ族に伝わるシェイプシフター (自在に姿を変えられる能力をもつもの) 系の魔女 (精霊) ですが、現在ではスキンウォーカー系UMAの目撃が増えています。
変幻自在のシェイプシフターですから、なにをもってスキンウォーカーと定義づけるかは難しいところですが、スキンウォーカーの形態のひとつイェー・ナールドローシー (yee naaldlooshii) には「四つん這いになる」という意味があるため「霊的な四肢動物」を指す場合が多いようです。
ノックの音を無視できず車のドアを開けたものが得体のしれない生物に車から引きずり降ろされているのを目撃した、なんて話もあり、それはスキンウォーカーに違いないといわれています。
(参照サイト)
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車のドアを開けて引きずり出された人はどうなったんでしょうね?
返信削除気になります。