■ラシアン・ビッグフット ~ アルマス (アルマスティ)
今回はロシア、中央アジアの主に山岳地帯で目撃される獣人、アルマス (Almas)。
クラシックなUMAの定番のひとつですね。
アルマスの意味ははっきりしていないもののモンゴル語で「野人 (Wild man)」を意味するといわれており、また山岳地帯にアルマス (Almas) と名の付く場所も多いことから「山の人 (山岳地帯の人)」的な意味合いを含んでいるかもしれません。
アルマスはロシア版ビッグフット (ラシアン・ビッグフット) とも呼ばれますが、ビッグフットのような巨大な類人猿的というよりはむしろ現生人類、つまりヒト (Homo sapiens sapiens) に近いといわれています。
身長は1.5~1.8メートルと大きいものでも現代人と同程度かむしろ少し低いぐらいの目撃が多く獣人系UMAとしては控えめ、赤褐色の長い毛で全身が覆われているといわれています。
但し現生人類と比較するとより筋肉質でがっしりとした体型をしており、俊敏性に優れ非常に怪力、体に比して足が大きいという特徴があります。
こういった特徴から、アルマスはその正体としてネアンデルタール人 (Homo neanderthalensis) (の生き残り説) が候補に挙がる珍しい獣人です。
ネアンデルタール人はかつて現生人類の直系祖先と考えられていましたが、実際は僅か4万年ほど前まで両者は共存しており、交配も確認されています。
ネアンデルタール人は男性が160センチ台、女性が150センチ台と現生人類とほとんど変わりませんが、より頑強な体格をしていたことから体重は男性で80キロぐらいと推測されています。
アルマスの目撃はまさにネアンデルタール人の体格に合致しており、一部の目撃情報の中には簡単な衣服を纏 (まと) っていたというものもあります。
まあネアンデルタール人も衣服を着ていたと考えられており、これについても矛盾はありません。
研磨した槍や斧等の道具を駆使しマンモスやケブカサイ等、今では滅んでしまった動物たちを狩っていたと考えられており、力も強く優れた敏捷性を有していたに違いありません。
目撃情報というかなんというか信じられないものには19世紀にアルマスのメス (女性) を捕え飼いならし、交配して4人の子供をもうけた、というものもあります。(この男の性欲、、、)
さてさて、ネアンデルタール人生存説は恐竜生存説なんかと比べたら (あくまで比べたら、です)、全然可能性は高いといえます。
しかしアルマスの正体としてネアンデルタール人を候補にするのと並行し、より原始的な生活を営む少数先住民族を誤認している可能性も検討するべきでしょう。
他民族に虐待された過去を持つような少数民族であれば、他民族との接触を極端に嫌がる可能性はあるでしょうし、またより自然に順応した生活を営んでいることから運動能力が優れている可能性も十分考えられます。
ということで、アルマスの正体は、人気ネアンデルタール人生存説、少数先住民族の誤認、そしてどうせネアンデルタール人生存説が出たのでデニソワ人生存説も付け加えておきましょう。
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