■獣人界のディア・ハンター ~ オハイオ・グラスマン
今回はオハイオ・グラスマン (Ohio grassman)。
名前から推測できる通り、アメリカ、オハイオ州で目撃されるUMAです。
本国アメリカでは単にグラスマンと呼ばれることも多いです。
典型的な獣人系UMAで、アメリカということを考慮すると外見的にビッグフット (サスカッチ) と差別化するのは難しくまぁ亜種といったほうがいいかもしれません。
数多く存在するビッグフット系UMAの中では有名な方で、日本でもそれなりに知名度は高いかと思います。
グラスマンという名前から、草原 (grassland) で目撃されることが多い獣人と思われる人も多そうですが、他のビッグフット系獣人と同様、目撃されるのは主に森の中です。
ではどうしてグラスマンと呼ばれるのか?
体色が草 (grass) のように緑色?
そんなことはありません、一般的に黒、もしくは濃褐色といわれています。
イエティ (ヒマラヤの雪男/アボミナブル・スノーマン) もしくはアルビノを思わせる真っ白の個体の目撃もあります。
で、実はこのグラスマンという名、ドーム状の草や小枝で組んだの家 (巣・巣穴) に棲息している (と考えられる) ことに由来します。
初めて目撃されたのは同州スターク郡のミネルヴァという小さな村であったことから、ミネルヴァ・モンスター (Minerva Monster) と呼ばれることもあります。
ミネルヴァは当時で人口4,500人程、現在では過疎化が進行しており3,500人強まで人口が減っています。
さてグラスマンの特徴を見ていきましょう。
グラスマンの身長は6~7フィート (約1.8~2.1メートル)、頭頂部が尖っており、大柄のゴリラを彷彿とさせるシルエットです。
但し、ゴリラよりも直立姿勢であり、より人間に近い姿勢をしています。
また、他の獣人の多くもそうであるように非常に臭いことでも知られており、一説には硫黄のような臭いを放つといわれています。
目はオレンジ色に輝くことからオレンジ・アイズ (Orange eyes) と呼ばれることもあるようですが、この呼び名はあまり一般的ではありません。
まぁこの辺り、獣人としての特徴は似たり寄ったりでグラスマン特有の特徴とは言い難い感じではあります。
そんな中、興味深いのはグラスマンがシカと密接な関係にあること。
といってもシカと共同体を組んでいるわけではありません。
シカの群れを追っている姿を目撃されたり、先に挙げたグラスマンの (ものと思われる) 巣穴からシカの臓器等が発見されていることから、シカを主食としているのではないかと考えられています。
さらにその説を補強するように、グラスマンの目撃多発地域では内蔵 (特に肝臓) をえぐり取られたシカの変死体が発見されることも多いようです。
とはいえ、ディア・ハント (鹿狩り) が得意なだけで、他の動物、例えば飼い犬等も襲うので、単純に肉食系獣人と考えた方が自然かもしれません。
実在するのであれば複数存在するのは当然ですが、獣人はほとんどの場合単独、せいぜいメスが子供を連れて歩いているところぐらいしか目撃されません。
それに対し、グラスマンは複数、もしくはファミリー、群れ、といったような単位で目撃されることもあり、他の獣人たちよりも集団行動をする傾向があるようです。
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