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2025年9月12日金曜日

半水生の地底人?謎の目撃事件 ~ トロント・トンネル・モンスター


■半水生の地底人?謎の目撃事件 ~ トロント・トンネル・モンスター (メイメイグウェシー)

今回はメイメイグウェシー ( Maymaygwashi) ことトロント・トンネル・モンスター (Toronto Tunnel Monster)。

トロント・トンネル・モンスターの名前からも分かる通り、カナダ南西部、トロントのUMAで、もともとは先住民族、アルゴンキン族の神話上の生物です。

ジャンルとしては獣人ではありますが、「地底人」といった傾向があり「トンネル・モンスター」は彼らが地下水路 (特に人工的な水路) に棲息していることに由来します。

半水生であり、日本でいう河童、もしくは河童の亜種といえるキジムナーにより近い感じといえます。

キジムナーが樹の精霊 (特にガジュマル) であるように、トロント・トンネル・モンスターもまた樹の精霊です。

体は小さく体長は1メートル足らず、全身毛むくじゃらでサルに似ています。

大きさを含め全体的な印象もキジムナー的です。

トロント・トンネル・モンスターは基本的に人間に対してフレンドリーな存在で、彼らに対し何らかの敵対的な行動をとらない限り危険な存在ではないといわれています。

鳴き声はノイジーなものといわれますが、簡単な人間の言葉を話すことができるとも。

まぁ人間の言葉を話す & 解するとなると、もはやそれは人間になってしまうので、ここはトロント・トンネル・モンスターの鳴き声がたまたま人間の言葉を発しているように聞こえる、と解釈しておきましょう。

さて、河童やキジムナー同様、いかにも民間伝承上の生物、といった感じではありますが、この伝説めいた獣人、トロント・トンネル・モンスターを目撃したという有名な目撃事件があります。(河童の目撃事件もたくさんあるのでそこまで驚くことではないかもしれませんが)

1978年、トロントに住むアーネストと名乗る51歳の男性が、飼っていた仔猫が行方不明になり、外に探しに出かけたときにそれは起こりました。

家からそれほど離れていない場所を探していましたが、今まで気づかなかった「洞窟」のような場所があることに気付きました。

アーネスト氏は仔猫がこの洞窟に迷い込んでしまった可能性があると思い、その真っ暗な洞窟に足を踏み入れることにしました。

しかし、そこには探していた自分の仔猫はおらず、それどころかその後彼の一生涯のトラウマとなる不気味な生物と遭遇することになります。

その生物は痩せたサルに似ていましたが、決してサルではありませんでした。

体毛はグレー、身長は3フィート (約90センチ)、体重は30ポンド (約13キログラム) 程度と見積もりました。

頭部は相対的に大きく、また歯もとても大きかったといいます。

印象的だったのは吊り上がった赤くぎらつく目でした。

そして最も信じられなかったのが、その生物が、

「チカヨルナ!アッチヘイケ!」とアーネスト氏に向かって人間の言葉を発したことです。

怪物はそう叫ぶと、洞窟の脇にあったトンネルの中に飛び込み逃げていったといいます。

アーネスト氏はそれ以降、しばらくの間この怪物についてメディアに話すことを拒みました。

こんな話、誰も信じてくれず、自分の頭がおかしいと思われるのが関の山と思ったからだといいます。

アーネスト氏はメディアどころか知人にもこの話をすることはほとんどなかったといいます。

アーネストの妻は怪物については話しませんでしたが、夫は常に誠実であり「あの日」も決してアルコールを摂取していなかったし、怖れ知らずの彼が怪物と遭遇した日に怖がっていた様子を見ただけで夫の話は真実に違いないと確信しているようでした。

トロント・トンネル・モンスターの話題がカナダ中に広がると、地元の新聞記者たちもアーネスト氏の身辺を探るほどになりましたが、近所での評判もく、彼の妻が話していた通りの誠実な男性であることが分かりました。

翌年の3月、アーネスト氏は沈黙を破りメディアの前に姿を現すと、彼らを怪物を目撃した洞窟へと案内しました。

するとトンネルにはあの日以来行方不明となっていた仔猫の死骸が半分土に埋もれた状態で見つかりました。

また、トロント・トンネル・モンスターが消え去ったあたりを調べてみると、そこにはトンネルがあり、そこはとても深く、後日水道局が調査したところ下水道までつながっていることが分かりました。

トロント・トンネル・モンスターの正体が何であれ、そのトンネル付近で消え去った瞬間をアーネスト氏が目撃したことからも、そのトンネルを使っていた可能性は高そうです。

それ以降、トロント・トンネル・モンスターはまた伝承上の生物に戻ってしまったかのように人前に現れることはなく、この目撃事件はとても謎めいたものとなっています。

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1 件のコメント:

  1. メイメイグウェシー、ちょっと響きが似ていますから北米版河童のマネギシの地域名の一つだったりしませんかね

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