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2024年3月15日金曜日

それはモスマンだったのか? ~ ペンシルベニア・ファントム・ジャイアント・バード


■それはモスマンだったのか? ~ ペンシルベニア・ファントム・ジャイアント・バード

今回はペンシルベニア・ファントム・ジャイアント・バード (Pennsylvania Phantom Giant Bird)。

2013年1月1日、ペンシルベニア州サウス・グリーンパークの森を2人の女性と1人の少年の3人で散策していたときのことです。

真冬ということもあり気温は0度、地面は雪で覆われています。

3人が森に入ってしばらく歩くと木もまばらな少し開けた場所に到着しました。

それは午後3時ごろだったといいます。

少年は女性たちの元を離れひとり近くを探検しに出かけていました。

森の冬景色を楽しんでいた二人の女性は突然同時に声を上げました。

「見た?あの鳥の大きさ、、、」

二人が見ていたのはわずか20~25フィート (約6~7.5メートル) 前方に立つ木です。

その木の後ろに黒い広げた翼だけが見えています。

広げた翼の端から端までの大きさ (翼開長) は6~7フィート (約1.8~2.1メートル) はありました。

翼を折りたたむと木に隠れてなにも見えなくなりましたが、もう一度その生物は翼を広げ、そしてまた折りたたむ仕草をしました。

二人はそっと木に近寄り大きな翼を持つ生物の正体を探ろうとしましたが、不思議なことにその木の後ろにはなにもいませんでした。

飛び去る姿は一切見ておらず、音もなく煙のように消えてしまいました。

足跡ぐらいはあるかとその木の近辺を探しましたがシカの足跡以外に何も見つかりませんでした。

さてこの生物は一体何だったのか?

(オオアオサギ)
(image credit by Wikicommons)

鳥類の専門家は北米大陸に広く生息するオオアオサギ (Ardea herodias) とカナダヅル (Antigone canadensis) をその候補に挙げています。

まずはオオアオサギ。

オオアオサギはアオサギより一回り大きく、最大クラスは体高が最大54インチ (約1.38メートル)、翼開長が79インチ (約2.0メートル)、体重8ポンド (約3.6キロ) にもなります。

羽毛の色は名前の通り灰色が買った薄いブルーですが亜種や個体差でほぼ真っ黒のものもいるため大きさ的に、色的にも大きな矛盾はありません。

(カナダヅル)
(image credit by Wikicommons)

カンダヅルはどうでしょう?

こちらもオオアオサギとプロポーションが似ており個体によってはオオアオサギ以上に大きくなります。

最大クラスは体高が53インチ (約1.36メートル)、翼開長90インチ (約2.3メートル)、体重10ポンド (約4.5キロ) にもなります。

これらの鳥が本当に正体だったとして、足跡すら見つからなかった原因は?

これは最大クラスですら10ポンド程度しかなく、凍って硬くなった雪であればかすかな跡しか残すことはできなかったでしょう。

これで謎はすべて解決、、、しているようには思えません。

比較的開けた空間でこの鳥たちの体を隠せるものは彼女たちの目の前にある一本の木だけ。

実際、体は隠れていても広げた翼ははっきりと彼女たちの方から確認できていました。

大型の鳥は離陸にある程度の助走が必要でありその場から上空に飛び立つことはできません。

しかし仮にそれができたとしても疑問が残ります。

その森の開けた場所はそれほど高くもない木がまばらに生えているだけで、さらに真冬ということもあり枝には葉も茂っておらず上空を遮るものもないのです。

忽然とその場から姿をくらましてしまったのです。

(参照サイト)

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