(original image credit: David Krentz)
■新種のフラミンゴかそれとも恐竜か? ~ ヘテテ
今回はヘテテ (Jetete)。
簡単に言うとヘテテはフラミンゴに似たUMAです。
なんだフラミンゴかぁと侮るなかれ。
ヘテテは純粋に新種のフラミンゴとして生物学的な興味を掻き立てるのと同時に、恐竜系UMAとして未確認動物学的な興味も満たしてくれる存在だからです。
フラミンゴと恐竜、全く相容れない存在のように感じますがどうしてでしょう。
アンデス山脈の高地にある塩湖には公式に3種のフラミンゴが確認されています。
アンデスフラミンゴ (Phoenicoparrus andinus)、チリーフラミンゴ (Phoenicopterus chilensis)、そしてコバシフラミンゴ (Phoenicoparrus jamesi) です。
しかし、この地に暮らす先住民族はそれらに加え、4番目のフラミンゴを認識しており、彼らの言語でそれはヘテテと呼ばれています。
体高は1メートルぐらい、他のフラミンゴと同程度か少し小柄なぐらい、このフラミンゴはピンク色が薄く、くすんだピンク色であるか、白っぽい羽毛を持つのが特徴です。
また、ヘテテを未発見のフラミンゴと考えた場合、その行動はとても奇妙です。
フラミンゴは多くの場合、とてつもない数の群れで移動します。
数千羽なんて当たり前、ときには百万羽を超す群れを形成します。
ところがヘテテは単独行動するといい、この時点でフラミンゴとしてはかなり変わった生態といえます。
また、フラミンゴは鳥類としては珍しい優れた濾過摂食者 (水とエサを丸呑みしエサだけを濾しとって食べる摂食方法) ですが、ヘテテは食性は他のフラミンゴとそれほど変わらないというものの、濾過摂食は行わないといいます。
まぁここら辺、食性が変わらないのであれば濾過摂食の方が有利であり、ちょっと不思議ではありますが、おそらくは観察不足、実際には食性が異なると考えた方がしっくりきそうです。
(アンキオルニス )
(image credit: Wikicommons)
ヘテテはよりハンター的であり、見た目こそフラミンゴに似ているもののフラミンゴの仲間ではないのではないか?という説があります。
そこで登場するのが、ヘテテを小型獣脚類の生き残りというUMAファン垂涎の突飛な説です。
つまりヘテテは小柄な羽毛恐竜 (の生き残り) というわけです。
有名どころではアンキオルニス (Anchiornis) であったりミクロラプトル (Microraptor) なんかがそれに当たります。
ヘテテはフラミンゴに似ているということから、おそらく首が長いと思われ、そうするとシルエット的にあまり、というか全然羽毛恐竜っぽくはないのですが、あり得ないにしてもUMAファン的には興味をそそられる説ではあります。
まぁ未確認動物学者のカール・シューカー博士は先住民族のいう4つ目のフラミンゴの存在が本当だと仮定して、シンプルに新種、もしくは亜種のフラミンゴの個体群と考えているようですけどね。
(参照サイト)
Shuker Nature
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