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2025年8月27日水曜日

下地島の怪!?撮影された謎生物 ~ 通り池サーペント


■下地島の怪!?撮影された謎生物 ~ 通り池サーペント

今回は、通り池サーペント / トオリイケ・サーペント (Tori-ike serpent)。

旧サイトでずっと昔に紹介していたものですね。

通り池 (とおりいけ) は沖縄県の宮古列島のひとつ、下地島 (しもじしま) にある池です。

下地島は周囲17.5キロメートルの小さな島で、この島の大きさからも推測できる通り、通り池は決して大きなものではありません。

(通り池「一の池」かな?)
(image credit: Wikicommons)

通り池は直径約75メートルの「一の池」と直径約55メートル「二の池」で構成されており、陸で分断されているため一見すると2つの池が並んでいるように見えますが、水中 (地下) で繋がっておりれっきとした1つの池です。

行ったことがないので一の池か二の池か定かではありませんが、奥に海が見えているように見えているので一の池ですかね (間違ってたらごめんなさい)、TYOforestさんの撮影中に偶然、何か生物が映りこんでいます。(動画は本文最下部にあります)

(通り池サーペント)
(image credit: TYOforestさん)

地下で繋がっているので一の池でも二の池でも目撃場所はあまり重要ではありませんけどね。

細長い白っぽい、というか被写体までの距離があってあまり色は判然としませんが、とにかく淡色の細長い生物が泳いでいるのが分かります。

映りこんでいる時間はほんの数秒、細長い体をくねらせて水面に向かい、頭部を出した状態でほんの僅か静止しているように見えます。

ウミヘビが息継ぎしているだけの映像?

そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。

沖縄近海に棲息するウミヘビはたくさんいますが、代表的なところでエラブウミヘビ (Laticauda semifasciata)、セグロウミヘビ (Hydrophis platurus)、クロガシラウミヘビ (Hydrophis melanocephalus)、アオマダラウミヘビ (Laticauda colubrina)、ヒロオウミヘビ (Laticauda laticaudata)、ヨウリンウミヘビ (Astrotia stokesii) 等々、挙げて行ったらキリがないですね。

(通り池サーペント・クローズアップ1)
(image credit: TYOforestさん)

で、この中ではセグロウミヘビを除けばほぼすべて縞模様をもちます。

動画では模様は確認できませんが、これだけ被写体との距離があり解像度が低いと縞模様の有無までは確認できません。

なので縞模様を持つウミヘビも全て候補です。

但し、色もはっきりしないものの少なくとも淡色に見えますので濃色のウミヘビの可能性は低そうです。

で、そもそもウミヘビが通り池に入ってこれるのか?という疑問を持つ人もいるかもしれません。

しかし余裕で入ってこれるのです。

確かにエラブウミヘビやヒロオウミヘビなんかは陸にも上がるものの、陸棲の蛇のようにはうまくいきません。

(通り池サーペント・クローズアップ2)
(image credit: TYOforestさん)

(通り池サーペント・クローズアップ3)
(image credit: TYOforestさん)

(通り池サーペント・クローズアップ4)
(image credit: TYOforestさん)

海から上がってよっこらせとわざわざ通り池に来るとはなかなか考えにくいところです。

しかし、この双子の池、地下で繋がっているだけではなく、実は一の池は地下洞窟で海とも繋がっており、海洋生物がたくさん生息しています。

なのでウミヘビなんて余裕で入ってこれるんですね。

ま、この動画に関してはいい塩梅 (あんばい) に解像度が低く、この生物がなんであるかは特定することは不可能です。

かといって伝えられるシーサーペントのように10メートルも20メートルもあるようには見えません。

というわけで通り池にちょっと遊びに来たシーサーペントの赤ちゃんということにしておきましょう。



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