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2024年10月22日火曜日

北海道にサイが棲息している!? ~ 大沼のサイ (オオヌマ・ファントム・ライノ)


■北海道にサイが棲息している!? ~ 大沼のサイ (オオヌマ・ファントム・ライノ)

今回は、大沼のサイ (Ohnuma/Onuma Phantom Rhino)。

オカルト研究家の山口敏太郎さんの著書『日本の未知生物案内』でしか読んだことがないのですが、それによると北海道の駒ヶ岳、大沼湖周辺でサイに酷似した生物が目撃されたことがあるというのです。

大沼とは北海道渡島総合振興局七飯町 (ななえちょう) にある湖です。

目撃された時期は幕末ということなので、19世紀半ばぐらいということになります。

― 手紙に残る目撃談 ―


なんでも、後にジャーナリストとして活躍した栗本 鋤雲 (くりもと じょうん) 氏が、医師である森 立之 (もり りっし) 氏へ宛てた手紙の中に、このような一文があったといいます。

「駒ケ岳には異獣が出る。その異獣の額には一本の角があり、時おり鹿部川を遊泳したりする。英国人、フランス人を帯同したところ、二人とも目撃し、間違いなくサイだと証言した。現在、鉄砲名人の吉良 左馬之助が銃で狙っているが、吉報はまだない」

いわゆるUMA用語でいうテレポートアニマルというやつですね。

テレポートアニマルとは、既知動物であるものの、棲息していない地域で目撃される生物の総称です。

― 巨大イノシシ説 ―


巨大なイノシシを誤認したのでは?

本州以南に住んでいるとそう思ってしまいますが、北海道に原則イノシシは棲息していません。

ただ、当時の北海道での養豚事情は分かりませんが、家畜のブタが脱走し野生化した場合、巨大化した上に先祖返りするとイノシシのようになることがあるため、それを誤認した、なんて可能性はほんの僅かにあるかも?

ただ、幕末の北海道ということなので養豚業が盛んとは思えず、その可能性は限りなくゼロに近そうではありますが。

― ドゥー湖の怪物と比較 ―


UMAでいうとドゥー湖の怪物を彷彿とさせます。

(ドゥー湖の怪物)

ということで、UMAの正体といえば、やはり筆頭候補は絶滅動物に求めるのがセオリーです。

実際のところ、日本にサイは棲息していたことはあるのでしょうか?

実はかつて、数万年~数十万年前、日本にもステファノリヌス属 (Stephanorhinus) のサイ、ニッポンサイが棲息していたことがあります。

発見当初は新種と思われ、ニッポンサイという和名と固有の学名 (Dicerorhinus nipponicus) が与えられましたが、ユーラシアおよび東アジアに広く棲息していたステファノリヌス・キルクベルゲンシス (Stephanorhinus kirchbergensis) のシノニム (同種) 扱いになったようです。

(Stephanorhinus etruscus の全身骨格)
(original image credit: Wikicommons)

英名はメルクサイ (Merck's rhinoceros) といい、この呼び名は、このサイに初めて学名 (現在は無効) をつけたドイツ人医師カール・ハインリヒ・メルク (Carl Heinrich Merck) 氏の名に由来します。

最大で体長4メートル、肩高1.8メートル、体重3トンと見積もられ、ステファノリヌス属の最大種のひとつでした。

現在のサイと同じぐらいですね。

日本の栃木県、山口県で化石が発掘されており、3メートルほどとやや小柄だったようです。

北海道にも生息していたかどうかは分かりませんが、UMAの正体の定番、絶滅種の候補として取り敢えずこのサイを筆頭に挙げておきましょう。

[追記] ※読者様から頂いた情報を追記いたします


幕末のころ、駒ヶ岳のふもとに現れた不思議なけものの話は、その後も忘れられることなく語り継がれました。

明治10年(1877年)ごろ、再びあちこちの畑が荒らされる事件が起き、人々は再び恐れを抱きました。

明治14年2月20日、尾白内村(おしろないむら)の西川勘五郎(にしかわ じんごろう)という人物が、ついに一頭のけものを捕らえます。

体長167センチ、背たけ66センチ、体重は100キロを超え、全身は褐色の硬い毛で覆われ、後ろに反った9センチほどの牙を持つ姿は、まるで小型のイノシシのようでした。

駒ヶ岳でイノシシがとれたと全国に報じられ、学界は騒然となります。北海道には野生のイノシシがいないはずだったからです。

その後、この獣は市立函館博物館に剥製として保存され、野生のイノシシなのか、野生化したブタなのかの議論は90年も続きました。近年になって、野生化したブタであろうという結論に落ち着いたといいます。

[参考文献]
「日本の未知生物案内」(山口敏太郎著)

[参照サイト]

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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2 件のコメント:

  1. ここにいっぱい情報載ってましたhttp://www2.town.nanae.hokkaido.jp/rekisikan/menu_4/densetsu/saika.html

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    1. コメント&ご情報ありがとうございます。
      後日談では同地区で謎の生物が捕まってるんですね~

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