■シベリアで羊頭のレイク・モンスターが目撃されたという ~ シャリポホ湖の怪物
1991年11月中旬、シベリアのシャリポホ村の湖に、巨大で緑色の蛇のような長い胴体をくねらせて、ヒツジに似た頭を高くつきだしながら湖岸に沿って泳ぐ全長6、7mの怪物が出現した。
多数の村民の話では、怪物は水草の茂みに大きなソリが通り抜けたような跡を残して消えたという。
― 文献にのみ現れる謎の怪物 ―
今回はシャリポホ湖の羊頭怪物。
冒頭は「謎の動物の百科」(今泉忠明著)で紹介された、シャリポホ湖の怪物についての全文です。
さて、このシャリポホ湖の怪物、UMAだからもちろん謎に包まれていますが、その中でもトップクラスに謎の存在です。
というのも、この本以外ではなかなか目にしないUMAだからです。
本来、動物学者である今泉さんは、UMAの引用については日本のUMA本をそのまま参照している例も多数見受けられますので、シャリポホ湖の怪物についても、既存のUMA本からの引用かもしれません。
せめて、このシャリポホ村、もしくはシャリポホ湖についてぐらい情報が欲しいのですが、見つかりません。
― 地名の手がかりを探す ―
30年以上も前の著作だけに、おそらく現在では「シャリポホ」と表記されていないに違いないと思い調べたところ、ロシア連邦バシコルトスタン共和国アブゼリロフスキー地区に、「シャリポヴォ(Sharipovo)」という村があるのが分かりました。
バシコルトスタンはシベリアには、おそらく含まれないと思うのですが、スペル的にはこの村を指している可能性が高そうです。
なので、一応、「シャリポヴォ湖の怪物(Sharipovo Lake monster)」と呼ぶのが正しい、ということになるでしょう。
シャリポヴォ村は、人口が200人台と、かなり小規模な村です。
(もしかして鰭脚類タイプか?)
― 新聞記事の存在 ―
調べたところ、1837年5月17日創刊の、アメリカ・メリーランド州最大の日刊紙「ボルティモア・サン」紙の、1991年11月21日号に掲載されたようです。
内容はそれほど詳しくなく、冒頭で引用した「謎の動物の百科」と概ね大差ありません。
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シャリポヴォ近郊にある湖で、羊に似た頭部を持つ巨大で緑色のヘビのような生物が徘徊しているのが目撃されたという。
数十人もの人々がこの緑色の怪物を目撃、胴回りは大木の幹ほどの太さがあり、体長は6~7メートルぐらいであった。
目撃者の一人は怪物の写真撮影に成功、水面から頭を高くつきあげて泳いでいた。
湖岸沿いの草むらは大きなソリが走った後に残される滑車のような跡が残されていました。
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― 写真と正体の可能性 ―
「謎の動物の百科」に書かれていなかった、「写真撮影に成功」という部分が気になるところです。
ピンぼけ、逆光、波だけ、といった写真でも構わないので、ぜひ見てみたいですね。
正体としては、迷い込んだバイカルアザラシ(Pusa sibirica)などの、鰭脚類がやはり筆頭でしょうか。
魚類であれば、アムールイトウ(Hucho taimen)、シベリアチョウザメ(Huso baerii)など、大型種も存在します。
ただし、新聞記事の内容を信じるのであれば、魚類の可能性は限りなく低く、既知動物の誤認であるとすれば、色は別として、縦列泳ぎをした複数の鰭脚類を誤認した可能性の方が、まだ高そうです。
完全なUMAだとすれば、新聞記事全体の印象から見て、サイズは大きいものの細長くはなく、レイク・サーペント系の爬虫類ではなさそうです。
むしろ、ずんぐりとした体型の、水棲、もしくは半水棲の哺乳類である可能性が高いのかもしれません。
UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)
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