■フィンランドの湖に現れる謎の怪光 ~ パーセルカ・デビル
今回はパーセルカ・デビル (Paasselkä devil)。
フィンランド南東部にあるパーセルカ湖 (Paasselkä)、隕石の衝突により出来上がった湖で楕円形の湖です。
この湖にはパーセルカ・デビルが出没することで古くから有名です。
出没するといってもパーセルカ・デビルはUMAではなく怪光 (鬼火) で、いわゆるウィルオウィスプ (will-o'-wisp) の一種です。
(人工的に出現させたウィルオウィスプ)
(image credit by Wikicommons)
球状の明るく輝く光が湖の上や湖畔を彷徨います。
光の動き・速度は不規則でゆっくり移動することもあれば高速で移動することもあり、ときにはそのまま宙に留まることもあります。
また、その光はそれ自身、まるで意思を持っているかのように船を追いまわしたり、逆に光を当てると逃げたり、といった動きをするのが特徴です。
こういった不自然な動きをすることからかつてこの怪光は邪悪な存在と信じられ「デビル」と命名されたというわけです。
鬼火の正体が球電やリン・リン化水素の発光や自然発火等で説明されますがパーセルカ・デビルはどうでしょう?
(巨大な球電)
(image credit by Wikicommons)
実際のところはっきりとは分かっていません。
湖や湖畔でばかり球電が起こるとは考えづらく、そもそも球電がそんなに頻繁に起こること自体が不自然です。
しかしひとつのヒントはあるようです。
前述の通り、この湖は隕石の衝突によって出来上がりました。
B級ホラー映画では隕石の衝突で宇宙人やら謎の生物が出現したり、もしくは地球上の生物が突然変異を起こし怪物に変身、といったことが定番ですが、パーセルカ・デビルも隕石の衝突と無関係ではないかもしれないといわれています。
突然オカルトテイストに?
そんなことはありません。
なんでもこの湖、隕石の衝突により磁気異常がみられるといい、この磁気異常がなんらかの影響を及ぼしパーセルカ・デビル現象を引き起こしているのではないか?と考えられています。
確かに湖自体に原因があるのであれば湖やその周辺でばかりデビルが出没することの説明がつきます。
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿