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2025年12月13日土曜日

フィンガー・レイクスのもう一つのUMA ~ セネカ・レイク・モンスター


■フィンガー・レイクスのもう一つのUMA ~ セネカ・レイク・モンスター

今回はセネカ・レイク・モンスター (Seneca Lake Monster)。

セネカ・レイク (Seneca Lake) とは、フィンガーレイクス (Finger Lakes) と呼ばれる、アメリカ、ニューヨーク州北西部イサカ (Ithaca) ににある湖群の中のひとつです。

フィンガーレイクス (「指のような湖群」) はその名の通り、人間の指のように細長い形状の湖が何本も並んでいます。

セネカ・レイクはその中で最も大きな湖で、最大長は61キロメートル、最大幅5キロメートル、平均水深89メートル、最大水深188メートルもあります。

琵琶湖は最大長約64キロメートル、最大幅約23キロメートルと最大長こそ同じぐらいですが、琵琶湖の方が圧倒的に幅があるため表面積は4倍ほども大きいです。

ちなみに、2番目に大きなカユガ湖 (Cayuga Lake) ではオールド・グリーニーという水棲UMAが目撃されています。

さて今回の主役であるセネカ・レイク・モンスターの一番古い記録はどうもはっきりせず、おそらく19世紀からありそうですが、確実に確認できるものでは20世紀の幕開けを告げる1900年がもっとも古そうです。

19世紀の目撃談は、どうもオールド・グリーニー、つまりカユガ湖の怪物と混同しているように思われます。

目撃情報は割と多く、その姿は魚竜的なものからウミヘビタイプ (レイク・サーペント)、巨大ウナギ、巨大魚、珍しいところでは巨大カミツキガメといったものまであります。

大きさも10~20フィート (約3~6メートル) といった比較的現実的なものから、30~35フィート (約9~10.5メートル) 以上といったものまであります。

1970年代には少年が巨大なウナギのような生物に襲われた、という衝撃的な体験談もあります。

オールド・グリーニーの記事でも書きましたが、カユガ湖でも似たような生物も目撃されることがあり、このセネカ湖とカユガ湖は地下トンネルで繋がっており、怪物が自由に行き来しているのではないか?ともいわれています。

但し、少なくとも現時点でこの両湖が地下で繋がっているというのは科学的には否定されており、その湖固有の怪物と考えた方が無難かつ夢がありそうです。

(ノーザンパイク)
(image credit: Wikicommons)

正体としてはチョウザメを推したいところですが、フィンガーレイクスの他の湖ではチョウザメの生息が確認されているもののセネカ湖には生息が確認されていません。

但し、近隣の水系での生息は確認されていることから迷いチョウザメとしてセネカ湖に入ってきてもそこまで驚くことではなさそうです。

確実に確認されている魚類で大型のものに、ノーザンパイク (Esox lucius)、ラージマウスバス (Micropterus nigricans)、スモールマウスバス (Micropterus dolomieu) がいます。

この中では体型、体長的にも、最大1.5メートルに成長するノーザンパイクが筆頭候補でしょうか。

ちなみに、日本のUMA本、「巨大生物と未確認生物」(並木伸一郎著/2013年) で「セネカ湖の伝承UMAネッキー (Necki)」というのが掲載されていますが、海外ではこの呼び名で呼ばれていないものの同一のUMAではないかと思われます。

同書でネッキーは推定体長7.5メートル、「推測されるウミヘビよりも、太古のクジラ『ゼウグロドン』に近いと思われる」との説明があります。

ゼウグロドン (Zeuglodon) はバシロサウルス (Basilosaurus) のことですね。

(参考文献)
「巨大生物と未確認生物」(並木伸一郎著)

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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