■入院していた夢の中の祖父
今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックス。
私たちが「現実」と信じて生きているこの世界は、実は「仮想世界」に過ぎず、私たちはその中で動くプログラムのような存在ではないか――。そんな仮説をテーマにした陰謀論的シリーズです。
グリッチ系なので当然パラノーマルな話ですが、「パラノーマル = 怖い・気持ち悪い」だけじゃないんです。
今回のお話は怖くもなければ気持ち悪くもない、みながハートウォーミングな気持ちになれるお話です。
気持ち悪い系が多いので、というかほとんどなので、たまにこういうの挟みますね。(笑)
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これは私がまだ11歳頃の出来事ですが、まるで昨日のことのように鮮明に覚えています。
当時、祖父は高齢で入退院を繰り返しており、その日もまた入院して2日目だったと記憶しています。
私たち家族は病院へお見舞いに行き、私は祖父を強く抱きしめて「愛してるわ、また明日会いましょう」と言いました。
その夜、とても素敵な夢を見ました。
祖父が私の部屋へと入ってきてロッキングチェアに座ると、私を膝の上に載せてこう語りました。
「わしは暫く旅立つことになるが、また会えるよ」
心配はいらない、何も問題はないし、痛みもないと付け加えました。
私は祖父に微笑みかけお見舞いの時のように強く抱きしめ「わかったわ」と返事をしました。
私は二段ベッドの下で眠っている弟に目を向け祖父に尋ねました。
「弟を起こした方がいいかしら?」
祖父の方を振り返るとロッキングチェアに祖父はいませんでした。
私は部屋の窓へ駆け寄り庭を見ると祖父が手を振ってこう言いました。
「わしの言ったことをお母さんとお父さんに伝えてくれ」
私は自分の部屋のドアを見てからまた庭を見返すと、そこに祖父の姿はありませんでした。
そこで目が覚めました。
私は部屋を出て両親の部屋へと駆け込み電気を付けました。
そして夢の中で祖父が言ったことを一言一句正確に両親に伝えました。
両親は夢の中の出来事なんだから気にしないで部屋に戻って寝なさい、と言いました。
ですが私はもう一度祖父の言葉を伝えました。
両親は深夜二時だったこともあり、少しイライラしたようにいいました。
「いいからベッドに戻りなさい、明日の朝聞いてあげるから」
そのとき電話が鳴りました。
祖父が亡くなった知らせでした。
母は父の隣で泣き崩れ、二人は顔を見合わせると、不思議そうな表情で私を見つめていました。
暫くして母は微笑み、泣き止みました。
二人は私を強く抱きしめて「愛してる」と告げ、私は部屋へ戻りました。
両親はそのまま病院へと向かい、祖母が私と弟の面倒を見にやってきました。
この話はそれ以来一度もしていません。
今になってこのことを思い出し、頬を伝う涙の意味が分かったような気がします。
今こうしてこの話をしたことで、少しだけ心が軽くなった気がします。
(参照サイト)
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