2024年4月23日火曜日

北米で目撃が頻発する巨大ナマケモノ ~ ゴープ (ゴルプ)


■北米発の巨大ナマケモノ ~ ゴープ (ゴルプ)

先史時代の地上性のナマケモノには巨大なものも少なくなく、UMAとしても頻繁に登場します。

特に南米で巨大ナマケモノ系のUMAは多く登場しますが、これは絶滅した巨大ナマケモノの化石の多くが南米大陸で発見されているからでしょう。

体長6メートルの最大種、メガテリウム (Megatherium) をはじめ、ミロドン (Mylodon) やグロッソテリウム (Glossotherium) 等、南米には多くの巨大な地上性ナマケモノが生息していました。

化石が発掘された地ではその生物が馴染み深くなり、UMAの正体としてその生物の名が挙がり易くなります。

しかし地上性の巨大ナマケモノが棲息していたのは南米だけではありません、特にメガロニクス (Megalonyx) は北米大陸全域に棲息し、体長も3メートルぐらいまで成長しました。

メガロニクス・ジェファーソニ (Megalonyx jeffersonii) 
(image credit by Wikicommons)

メガテリウムがあまりに大き過ぎるためメガロニクスが若干見劣りしますが現生のクマの最大個体ほどある体長のナマケモノで、実際に遭遇しようものなら腰を抜かすでしょう。

さてUMAの話に入りましょう。

今回のUMAはもちろん巨大ナマケモノ系で北米で目撃されるゴープ (or ゴルプ, Gorp) です。

ニューヨーク州に住む15歳の匿名の少年が超常現象研究家のジョン・A・キール (John A. Keel) 氏にゴープとの遭遇体験の手紙を送ったことからこのUMAの歴史はスタートします。

「3、4年ほど前のことです、わたしの近所にある沼のほとりで真っ白の怪物を目撃しました。

それからというもの、わたしは近所で何度もこの怪物に遭遇しています。

そしてある夜のこと、そいつはついに私の家の庭に現れたのです。

体高は12~18フィート (約3.6~5.4メートル)、6~8フィート (約1.8~2.4メートル) 程の長い尾を持っていました。

全身が毛皮で覆われており、季節に問わず真っ白い毛をしていました。

そいつは単独でいるときもあれば二匹でいるときもありました。

二足歩行も四足歩行もできました。

これは絶滅した巨大ナマケモノの2倍ほどの体長があります。

わたしの家族も全員そいつを目撃していますし、他にも2人ほど目撃した人を知っています。

わたしは現在15歳でくだらない冗談をいう歳ではありません、確かに目撃しましたし彼らは実在します」

大きさはともかくクマじゃないの?と思う人は多いと思いますし、実際その可能性は高いといえますが、ゴープの目撃者はクマではなく巨大なナマケモノに似ていると口をそろえます。

超常現象研究家のロン・ストリックラー (Lon Strickler) 氏に超至近距離での遭遇体験を送った女性もクマではなくナマケモノに似ていたと証言しています。

「2010年ごろのことです、その怪物の体高は6~7フィート (約1.8~2.1メートル) ぐらい。

二つの目があって後肢は後ろ側に湾曲して、四肢には長い爪がついていました。

後肢はとても短かったです。

車のガラスを挟んでわずか数インチ先でその怪物はわたしを覗き込んできました。

わたしが悲鳴を上げるとその怪物は向きを変えゆっくりと四足歩行で去っていきました」
他にも全米各地で巨大ナマケモノの目撃はありますが、やはり一瞬クマと錯覚するものの決してクマではなくナマケモノに似た生き物であるといいます。

タイプ的にビッグフットの亜種ともいえなくもありませんが、目撃者はクマやビッグフットとは決して違うといい、60年以上現代まで目撃が続いている不思議な不思議なUMAです。

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