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2026年8月25日火曜日

死んだ友人からの贈り物


■死んだ友人からの贈り物


日常の片隅に、ほんの小さな不自然が潜んでいる――
今回はそんな話です。

― 忘れられない友人 ―


私には、かつてとても親しい友人がいました。

彼女は小さなジュエリーを手作りする人で、私は彼女の作った作品をいくつか持っています。

中でも、8年以上前に贈られたイヤリングのペアは特別でした。

最初のうちは何度かつけて楽しんでいましたが、ある日、片方を失くしてしまいました。

私は彼女に「もう一つ作ってほしい」と冗談半分に言いました。

しかし彼女は突然体調を崩し、あっという間に癌で亡くなってしまいました。

結局、彼女は二度と作業台に向かうことはありませんでした。

失くした片方のイヤリングは、小さな箱に入れ、他の些細な思い出や小物と一緒にしまっていました。

それは、私の手の中の「記憶の箱」でもありました。

― 不可解な再会 ―


そして今日、私は新しい住まいへ引っ越す準備をしていました。

小箱の中の思い出を整理しながら、古いジュエリーを確認していたときのことです。

驚きと困惑が同時に押し寄せました。

そこには、失くしたはずのイヤリングの片方が、もう一つのイヤリングと完全なペアで存在していたのです。

箱の中の静かな空間で、イヤリングは微かに光を反射していました。

どうやって、いつ、なぜここに戻ったのか、まったく説明がつきません。

私は手を伸ばし、指先でそっと触れてみました。

冷たく、しかし確かに存在する感触。

過去の記憶と現在の現実が、奇妙に重なった瞬間でした。

― 他の宇宙の自分 ―


もしかすると、別の宇宙の私が、あのイヤリングを失くしていなかったのかもしれません。

あるいは、彼女自身が短くとももう一度、私に贈りたかったのかもしれません。

小箱の中で静かに並ぶイヤリングは、言葉にできない物語を語っているようでした。

それは、単なる偶然ではなく、日常の裏で何かが確かに「操作されている」感覚でした。

私はその瞬間、はっとしました。

この世界で起きる小さな奇跡や不思議は、ただの記憶の取り違えでは片付けられない、と。

――失くしたはずのイヤリングが、今、目の前にある。

それだけで、日常は少しだけ異質な色を帯びていました。

(参照サイト)
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