■消灯:バックルーム Level 6
今回はバックルーム Level 6(Lights Out)を紹介しましょう。
Level 5という豪華なホテルの迷宮を抜けた探索者は、やがて「光」という概念そのものが意味を失う空間へと辿り着きます。
それが、Level 6です。
ここはバックルームの中でも、最も原始的な恐怖――「見えない」という事実だけで人間を破壊する階層だと考えられています。
― 光を殺す空気 ―
Level 6の最大の特徴は、その空間を満たす「空気」です。
この階層の内部では、未知の物理法則によって、空気そのものが電磁波を極めて高効率で吸収する性質を持っています。
可視光線。
赤外線。
電波。
それらはすべて、この空間の中で消滅します。
懐中電灯を点けても、光は壁を照らしません。
光は前方へ進まず、あなたの手元で吸い込まれるように消えていきます。
つまり、この空間では「見る」という行為そのものが成立しないのです。
この状況は、多くの探索者にアクロフォビア(Achluophobia:完全暗黒恐怖)を引き起こします。
ただ暗いのではありません。
ここには、光という概念そのものが存在しないのです。
― 六叉の迷宮 ―
視覚が機能しないにもかかわらず、Level 6の構造は極めて複雑です。
この階層は、コンクリートや金属など複数の材質がパッチワークのように組み合わされた壁と床で構成されています。
それらは破壊不能であり、触覚でしか存在を確認できません。
通路は直線的に伸びることは少なく、六叉以上の交差点を持つ複雑な分岐構造をしています。
この接続は三次元的な網目構造に似ており、グラフ理論で言えば巨大なネットワークそのものです。
しかも、この構造は固定されていると考えられています。
つまり、一度迷えば、出口を見つけることはほぼ不可能です。
― 幻聴の空間 ―
しかし、Level 6が本当に恐ろしいのは、視覚を奪うだけではありません。
この空間では、探索者の精神へ直接作用する現象が報告されています。
知人の呼び声。
誰かの囁き声。
何かが床を這う音。
背後から聞こえる呼吸音。
それらは確かに聞こえます。
しかし、そこに誰もいないこともまた、確かなのです。
視覚を失った状態で、この音に囲まれると、人間の脳は急速に現実感を失っていきます。
やがて探索者の精神は、強烈なパラノイア(被害妄想)へと傾いていきます。
「何かがいる」
「見えないだけで、すぐ近くにいる」
その確信は、証明できないまま膨張し続けます。
― 見えない天井 ―
さらに奇妙な点として、この空間には天井が存在しないと考えられています。
壁は上方向へ無限に伸びているようであり、触覚でもその終端を確認することはできません。
そのため、Level 6は巨大な地下施設のようにも、底のない空洞のようにも感じられます。
しかし、温度だけは奇妙なほど安定しています。
空間全体の気温は常に約16℃。
壁も床も、同じ温度を保っています。
それはまるで、この空間が精密に管理された巨大な装置であるかのようです。
― 光の噂 ―
稀に、探索者が「突然照明が点灯した」と証言することがあります。
暗闇の中で、遠くの通路が一瞬だけ照らされたというのです。
しかし、この現象は確認されていません。
幻覚。
あるいは、別の階層の記憶。
そう結論づける研究者もいます。
ただ一つ確かなことがあります。
この空間で「光を見た」と語る探索者は、ほとんどがその後消息を絶っているという事実です。
― Level 7への落下 ―
Level 6で迷い続けた探索者は、やがて奇妙な現象に遭遇します。
足元の床が、突然消えるのです。
それは崩落ではありません。
まるで空間そのものが切り替わるように、足場が消えるのです。
その先にあるのは、冷たい水。
闇の迷宮を抜けた探索者を待つのは、終わりの見えない海。
Level 7です。
光を失った者は、次に「地面」を失うことになるのかもしれません。
―――――――――――――――
※本稿はBackrooms Wiki(Fandom)のLevel 6(Lights Out)設定を参照し、CC BY-SA 3.0に基づき再構成したものです。
―――――――――――――――
グリッチ・イン・ザ・マトリックスの世界をもっと知る
(関連記事)



.jpg)
.jpg)
.jpg)
0 件のコメント:
コメントを投稿