■産業的廃墟の深淵:バックルーム Level 1 "Habitable Zone"
今回はバックルーム Level 1を紹介しましょう。(バックルーム Level 0についてはこちらをどうぞ)
― バックルームLevel 1 ―
Level 0という「純粋な虚無」を抜けた先に待っているのは、冷たいコンクリートと湿った霧に包まれた、広大な機能不全の倉庫街――
このスペースこそバックルームのLevel 1。
ここには、かつて人間が利用していたはずの「階段」や「エレベーター」が実体を持って存在しています。
Level 0で感じた得も言われぬ恐怖、「クロストロフォビア(閉所恐怖症)」「ケノフォビア(空虚恐怖症)」もしくは「アゴラフォビア(広場恐怖症)」からの開放に、ホッとするかもしれません。
しかし、喜ぶのは早すぎます。それらはどこへ繋がることもなく、ただそこに「配置」されているだけなのですから。
残骸。
意味を剥奪された記号に過ぎません。
― 意味の崩壊:サプライボックス ―
この階層の最も歪(いびつ)な点は、ランダムに出現する物資の「箱」でしょう。
アーモンドウォーターや医薬品といった、生存の糧。 それらと同時に詰め込まれているのは、人間の髪の束や、未知の物質を注入され硬直したマウス。
不浄と救いが、同じ箱の中に無造作に混在しているのです。
これは「アタキソフォビア(Ataxophobia:不整理・無秩序恐怖症)」的な恐怖がさらに追い打ちをかけるかもしれません。
この空間は、我々が「生活」と呼んでいたものの断片を、理解不能な論理で再構成しているに過ぎません。
しかし、そこに混じる「マウス」という存在を、どう解釈すべきでしょうか。
生命の兆候――。
その発見に安堵しますか? それとも、その背後に潜む「何者かの歪な意図」に戦慄しますか?
― 光という名の防波堤 ―
Level 1では照明が消失する瞬間があります。 数分から、長いときでは数時間に及ぶ漆黒の時間。
Level 1における唯一の拠り所であった構造物すら、視覚的には喪失します。 たとえ、それがただの残骸だったとしても。
視覚を奪われたとき、そこはLevel 0以上の「純粋な暗黒という虚無」へと回帰するのです。
それは、この空間を辛うじて繋ぎ止めていた「現実性」が剥落し、暗闇の中に潜む「何か」が、あなたの存在を認知し始める合図でもあります。
……静寂のなか、あなたの鼓動以外の音が聞こえてきませんか?
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※本稿はBackrooms Wiki(Fandom)のLevel 1設定を参照し、CC BY-SA 3.0に基づき再構成したものです。
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