■ポーランド版ネッシー ~ ゼグジェ湖のパスクダ
今回はゼグジェ湖のパスクダ(Paskuda z Zalewu Zegrzyńskiego)。
1970年代後半、ポーランドで話題となった湖のUMAで、通称「ポーランドのネッシー」と呼ばれることもあります。
その存在は、ラジオ番組「Lato z Radiem(夏のラジオ)」の放送によって広く知られるようになりました。
番組内では、数年間にわたり目撃されたとされる怪物の情報や、目撃者へのインタビューが紹介されました。
― 汚れた湖の影に ―
ゼグジェ湖は濁った水を湛えており、その深い水面の下で何かが蠢いているのではないかという想像が、人々の関心をかき立てました。
一部では、パスクダの食性は湖の汚染物質や下水を食べて生きているという噂まで流れました。
漠然とした黒い影や、水面に揺れる異様な波紋が、人々の記憶に神秘的な存在感を刻みました。
― 人々を楽しませた都市伝説 ―
1976年には、歌手エドワード・フレウヴィチ氏によってパスクダを題材にした歌も作られ、都市伝説としての人気を確立しました。
2007年には、風刺雑誌「Twój Dobry Humor」がパスクダをテーマにした風刺画コンテストを開催し、ユーモアを交えた創作が行われました。
さらに2021年には、地元の消防士や住民が冗談半分に湖でソナー探索を行い、湖の怪物伝説を楽しむ文化が今も続いています。
― 嘘から生まれたUMA ―
実は――
パスクダはラジオ局によって「創られた」UMAでした。
しかし、人々の想像力と、濁った湖の不気味さが結びつくことで、真実のUMAのように語られ続けました。
もちろんその姿は確認されていませんが、ゼグジェ湖の影の奥には、今日も何か得体の知れない存在が本当は潜んでいるのではないか?という感覚が、町の人々の記憶と笑いの中にひそやかに残されています。
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