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2026年1月19日月曜日

ウルトラレアな深海魚の幼魚が発見されたという ~ キング・オブ・ザ・サーモン

(こちらは成魚)

■ウルトラレアな深海魚の幼魚発見 ~ キング・オブ・ザ・サーモン

キング・オブ・ザ・サーモンTrachipterus altivelis)の幼魚が発見されたということで、静かながらも注目を集めています。

この名を聞けば、誰しもマスノスケ、すなわちキングサーモンOncorhynchus tshawytscha)を思い浮かべてしまいます。

しかし、その姿は期待をいい意味で裏切ります。

最も分かりやすい例を挙げるなら、リュウグウノツカイRegalecus russellii)。

細長く、帯のような体を持つ、深海性の硬骨魚です。

― モントレー湾、浅すぎる海で ―


今回の発見が報告されたのは、2025年12月30日。

場所はアメリカ・カリフォルニア州、モントレー湾のマカビー・ビーチ沖でした。

特異なのは、その水深です。

わずか約4.6メートル。

本来、キング・オブ・ザ・サーモンは「トワイライトゾーン」と呼ばれる薄光層、水深数百メートルから最大で約900メートルの外洋に棲む魚です。

岸に近い浅瀬で、しかも幼魚が確認されるというのは、極めて異例の出来事でした。

研究者によれば、2025年を通して確認された例は、これでわずか2件目だといいます。

― ナイフの刃のような幼魚 ―


撮影された個体は、銀色に輝くリボン状の体を持ち、波打つように水中を移動していました。

その姿は、しばしばリュウグウノツカイと混同されますが、分類学的には別の科に属する魚です。

特に印象的なのは、その行動でした。

撮影者の証言によれば、この幼魚は常に「自分の最も薄い側面」を相手に向けるように体の向きを調整していたといいます。

まるで存在感そのものを消そうとするかのような、防御とも擬態とも取れる挙動。

幼魚でありながら、深海性生物らしい高度な適応をすでに備えていることがうかがえます。

― 専門家が辿り着いた正体 ―


この正体を突き止めたのは、モントレー湾水族館で25年のキャリアを持つ専門家でした。

SNSに投稿された写真に反応し、複数の研究者と情報を共有。

最終的に、この魚はキング・オブ・ザ・サーモンと特定されました。

見た目で分かる通り、科学的にも全くサケの仲間ではありません。

それでも、この魚が「サーモンの王」と呼ばれてきた理由は、科学の外側にあります。

― 鮭を導く王 ―


キング・オブ・ザ・サーモンという名は、北米太平洋岸に暮らす先住民族、マカー族の伝承に由来します。

彼らは、めったに姿を現さないこの魚が、毎年サケたちを産卵の地へ導く存在だと信じていました。

そのため、この魚を捕らえたり、食べたりすることは固く禁じられていました。

もし殺せば、サケの遡上が途絶える。

それほどまでに、神聖視されていた存在だったのです。

UMAでいえば、ハリバット・マザーサーモン・マザーアバイアなんかと属性が似ていますね。

この信仰は、かつて使われていた学名「rex-salmonorum」にも反映されています。

ラテン語で「王」を意味する rex。

まさに「サーモンの王」でした。

― 深海に生きるということ ―


成魚のキング・オブ・ザ・サーモンは、全長1.8メートルを超えることもあり、体の全長に沿って伸びる背ビレを持ちます。

赤みを帯びたヒレと、銀色の体。

大きな眼と、前方に突き出す口。

その姿は、どこか非現実的です。

産卵は一年を通して行われ、卵と幼生は外洋を漂います。

つまり、幼魚がどこで見つかるかは、偶然に左右される部分が大きい。

今回のような浅瀬での遭遇は、偶然がいくつも重なった結果といえるでしょう。

― 王は、なぜ姿を現したのか ―


なぜ、この幼魚は浅い海へと現れたのか。

海流か、海水温の変化か。

あるいは、まだ説明のつかない要因か。

確かなことは、普段は人の目に触れない存在が、ふと現実の世界に姿を見せた、という事実だけです。

キング・オブ・ザ・サーモン――
「サーモンの王」

それは、深海の生態系と、古い神話と、そして現代の科学が、ほんの一瞬だけ交差した痕跡なのかもしれません。

[出典]

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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