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2025年12月27日土曜日

ただの極悪犯罪者、それとも国民的ヒーロー!? ~ ペラーク (怪人ペラ)


■ただの凶悪犯罪者!?それとも国民的ヒーロー!? ~ ペラーク (怪人ペラ)

今回はペラーク(Pérák)です。

日本では「怪人ペラ」と呼ばれることが多いでしょうか。

― ペラークとは何者か ―


ペラークは、正確にはUMAではありません。

一応「謎の人物」とされていますが、そもそも実在したのかどうかも含め、謎が多すぎる存在です。

そのため、単なる「謎の人物」というよりも、「都市伝説的な人物」と表現したほうが正しいかもしれません。

また、「謎の人物」と言いながらも「一応」と断ったのは、仮に存在したとしても、それが「人間」なのか、あるいはパラノーマルな存在、つまり「ゴースト」のようなものなのか、判断が分かれるからです。

とりあえず、ペラークについて見ていきましょう。

― ドイツ占領下のプラハに現れた怪人 ―


ペラークは1940年、第二次世界大戦中、ドイツ占領下にあったチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)の首都プラハに現れました。

スプリングマン、あるいはスプリンガーという別称を持ち、並外れた跳躍力を備えた人物として知られています。
一説には、電車を飛び越えることもできたといいます。

― ただの怪人では終わらない ―


もしペラークの能力が跳躍力だけであったなら、ドクター中松氏の先を行くジャンピングシューズを履いた(あるいは開発した)ジャンピングおじさんで終わっていたでしょう。

しかし、もちろんそんな人物ではありません。

彼は暗がりで待ち伏せし、カミソリを付けた爪で罪のない人々を襲ったとされています。
それは単なる驚かしといった軽いものから、脅迫、強姦、さらには殺人といった凶悪犯罪にまで及んだといいます。

― 恐怖から英雄へ ―


「ペラークなんて、都市伝説でもなんでもなく、ただの極悪人じゃないか。下手をすればシリアルキラーだろう」

そう言いたくなるところですが、話はそこで終わりません。

ペラークの存在が広く知られるようになると、人々は外出、特に夜間の外出を危険視し、家に閉じこもるようになっていきました。

その結果、占領下においてナチス・ドイツが行っていたチェコスロヴァキアでの武器生産の生産性が、著しく低下したとされています。

これは意図せぬ「ペラーク効果」による、思わぬ好転でした。


― ターゲットの変化 ―


そして極めつけは、ペラークがターゲットを一般市民から、占領軍であるドイツ兵へと変更した、という噂です。

その並外れた跳躍力と俊敏性を活かし、ドイツ兵の首を掻き切っては素早く姿を消す。
そんな話が広まるにつれ、ペラークの評価は一変します。

恐怖の象徴だった存在は、いつしかチェコスロヴァキア国民にとって「英雄」へと変貌していきました。

― 都市伝説としてのペラーク ―


もっとも、やっていること自体は「殺人」です。

ただし戦時下においては、そのターゲットが敵か味方かによって、評価は大きく変わります。

とはいえ、これらの話が事実かどうかは、また別の問題ですが。

ペラークは、18世紀イギリスの「バネ足ジャック(Spring-heeled Jack)」と、「切り裂きジャック/ジャック・ザ・リッパー(Jack the Ripper)」、その両方の特性を併せ持つ存在として語られます。

この点からも、創作的な要素が強いと感じられるのは否定できません。

特に、異常な跳躍力や、悪人から英雄へと変貌する流れは、バネ足ジャックと酷似しています。

ペラーク伝説の元になった、何らかの事件や人物は存在したのかもしれませんが、現在知られているペラーク像は、話が膨らみ、都市伝説化した結果である可能性も高そうです。

― 分断された二つのペラーク像 ―


戦時下、しかもナチス・ドイツの占領下という極限状態において、チェコスロヴァキア国民のストレスは限界に達していました。

その中で、些細な出来事をきっかけに、まず「極悪版ペラーク」が生み出された可能性は十分に考えられます。

ただでさえ恐怖に支配された状況で、「怪人ペラーク」の噂が広まれば、人々の不安はさらに増幅されます。

しかし、ある時を境に、その矛先が憎きドイツ兵へ向けられたとしたらどうでしょうか。

敵であれば最悪――
しかし味方であれば、これほど心強い存在もありません。

最悪の状況下での一縷の望みとして、噂が噂を呼び、「英雄版ペラーク」が誕生したのかもしれません。

もっとも、極悪人時代の話を考えると、諸手を挙げて称賛したい人物とは言えません。

できることなら、「極悪版ペラーク」と「英雄版ペラーク」は、別の人物だった――
そんな説であってほしいところです。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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2 件のコメント:

  1. 自分も「ペラークは2人居た説」を推したいですね。
    前者はただの殺人犯だったと思いますが、後者は噂を利用してドイツ軍への撹乱工作やゲリラ戦を展開していたのではないかと。

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    1. コメントありがとうございます。
      そうですよねー、最初の犯罪がエグいので、あとで国民的ヒーローな動きをしても、最初のころのヤツの行動許せる?って話になりますものね

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