■死にかけていた謎の生物を目撃 ~ ワーウィック・ポンドの怪物
今回はワーウィック・ポンドの怪物。
海外の投稿系サイトのネタです。
UMA目撃談といえば恐怖を感じるもの、怖いながらも後日胸躍らせるようなものが多いですが、今回のものは切ない系ですね。
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2001年のいつごろだったか、イングランドのワーウィックという小さな町の近郊にある、直径20メートルほどの割と大きめな池に家族で訪れていた時のことです。
家族と共に美しい夕暮れを眺めていると、突如、池に小さな波紋が生じたことに気付きました。
私の兄は池の淵に腰かけていたのですが、そこからわずか1メートルかそこらだったと思います。
ちょうど雨が降り始めましたが奇妙なことが起きました。
波紋の真ん中に何かの生物の小さな背ビレらしきものが浮かんできたからです。
水はとても濁っていたためそれほどはっきりとは見えませんでしたが、その背びれはするすると移動したので何かが泳いでいたことは確かです。
そしてその生物は水中に没して見えなくなってしまいました。
家族に「いまの見た?」と聞きましたが、誰も見ていませんでした。
そこからしばらくして、まるでイルカのような鳴き声を私だけでなく、家族全員が耳にしました。
私たちはその鳴き声の主を見つけようと池や池のほとりを探索しました。
すると驚いたことに、奇妙な魚が現れました。
全身真っ黒、鼻先はウナギに似ており、尾は先細りでオタマジャクシのそれに似ていました。
その生物は水面近くでガラスのような目で冷たい視線を向けていました。
そしてゆっくりとそして苦しそうに生物はぐるぐると回転し始めました。
長く飼っていた金魚が死ぬ間際に見せたような動きを思い出し、いま目の前にいる魚もきっと間もなく死を迎えるのだろうと確信しました。
その魚が回転しているときに、背中に大きな切り傷があるのが見て取れました。
「オタマジャクシ」の目は曇りはじめていましたが、なんとか体勢を整えようとしているのが分かりました。
私たち家族は「オタマジャクシ」がそのまま安らかに死を迎えるまで放っておくことにしました。
しかし、あの生物はなんだったのだろう?
見当もつかないし、写真でも見たことがありません。
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さていかがでしょう。
謎の生物の大きさは言及されていませんが、池自体も大きくなく、当然ながら巨大生物が物理的に棲息することもできません。
背ビレを発見した時に「小さな背ビレ」と表現していることから、それがたとえ背ビレの一部が見えたものだったとしてもそこまで大きな生物ではなかったでしょう。
(ライギョ)
(image credit: Wikicommons)
UMAとはいえ、せいぜい大きく見積もって1メートルぐらいではないでしょうか。
吻部がウナギで、尾鰭がオタマジャクシと形容されており、途中からはオタマジャクシと表現されていることから、全体としてもオタマジャクシ的な生物だったに違いありません。
ただまあ「ガラスのような目で冷たい視線を向けて」といったように擬人化されているので、より神秘的に受け取ってしまいますが、現実はもっとシンプルかもしれません。
(背びれが印象的なジムナーカス)
(image credit by Wikicommons)
イメージ的にはライギョでも見たのでは?という気がしてしまいますが、イギリスにはライギョは棲息しておらず、輸入も禁止されています。(但し、捕獲例があるとの情報もあり、密輸等で入り込んでいる可能性はあるかもしれません)
ま、ライギョにこだわらずとも、ペットとして飼育されていた特にジムナーカスのような熱帯系の外来種が遺棄されたりしたものかもしれませんね。
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