■ 五大湖に棲息するサンダーバードのライバル ~ ミシェペシュ
今回はミシェペシュ (Mishepeshu)。
ミシェペシュはカナダのオンタリオ州にあるニピゴン湖 (Lake Nipigon) に棲息すると信じられている水棲UMAです。
五大湖のひとつ、スペリオル湖の近くにあるため、6番目の五大湖 (Great Lakes) と呼ばれることもあります。
さて、この湖には先住民族、オジブワ族 (アニシナアベ族) により少なくとも2種のUMAの言い伝えがあり、ひとつはスネーク・スタージョン (ヘビチョウザメ)、そしてもうひとつが今回紹介するミシェペシュで水棲哺乳類系UMAです。
ミシェペシュは「巨大な (もしくは偉大な) オオヤマネコ」を意味し、簡単に表現すると「水棲のオオヤマネコ」といった感じです。
そのため、英語圏ではアンダーウォーター・パンサー (Underwater Panther) と呼ばれるのが一般的です。
恐竜であったり、同時代の巨大海生爬虫類と比較すれば現実的ですが、実際のところ、伝承上のミシェペシュはそんな現実的なものではなく、多くの伝承上の生物がそうであるように複数動物のハイブリッド (キメラ) です。
全体の印象こそオオヤマネコ、もしくは大型ネコ科動物ですが、頭部に角を有し、背中から尾にかけて逆立った鬣 (たてがみ) もしくは突起を持ちます。
体毛は長いと言ったものから羽毛で覆われているバージョンも存在し、すべてを取り入れるとあまり現実的な姿をしていません。
興味深いのはミシェペシュは「銅」と強く関連付けられているところです。
五大湖周辺に銅の埋蔵量が多く、これはオジブワ族をはじめ先住民族の間では「ミシェペシュの毛」と信じられています。
実際、オジブワ族は「ミシェペシュの毛」といって保有しているものは銅片だといいます。
ミシェペシュのためにかつて生贄すら捧げていたことからも、先住民族にとってミシェペシュは神聖視される存在であり、理由なく銅を持ち去ることはタブーとされていました。
銅を持ち去ったものは不幸になるという言い伝えもあります。
しかし、そのタブーは犯され、特に19世紀には移民たちにより大規模な銅の採掘がはじめられ、現在もそれは続いています。
さて、ミシェペシュを伝承上の生物として見る分には興味深いですが、実在するのか?というと、言い伝え通りの生物が存在するとは到底思えません。
既知生物であれば、おそらくはピューマ (Puma concolor) やカナダオオヤマネコ (Lynx canadensis) が元になっている可能性が考えられますが、水棲という点を考慮するとカナダカワウソ (Lontra canadensis) やアメリカビーバー (Castor canadensis) なんかも有力かもしれません。
まぁ元々は、これまた伝承の生物でありUMAでもあるサンダーバードのライバルとして創造されたもののようなので、目撃したと主張する例もあるものの、伝承上の生物としてそっとしてあげるのがいいでしょう。
UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)
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