■スイス・フランスに古来より伝わる伝説的水棲獣 ~ レマン湖の怪物
今回はレマン湖の怪物 (Lac Léman monster)。
レマン湖 (Lac Léman) はフランスとスイスに跨る淡水湖で、ヨーロッパで24位、中央ヨーロッパに限れば2番目に大きな (581平方キロメートル) 湖です。
琵琶湖 (670平方キロメートル) よりは少し小さめですね。
レマン湖は細長く三日月型をしており、平均水深155メートル、最大水深はと310メートルと、かなり深い湖です。
このレマン湖には昔からレイク・サーペントタイプ (巨大海蛇もしくはドラゴン) のUMAが棲息しているという言い伝えがあります。
最も古い目撃記録は1215年、つまり13世紀というのだからかなりのものです、日本だと鎌倉時代ですからね。
この時目撃されたレマン湖の怪物のシルエットは、巨大なヘビに似ていた、ということなので、典型的なレイク・サーペントタイプのUMAといえるでしょう。
それから300年以上経った1458年、サヴォワ県イヴォワール出身 (Yvoire) の木こり男性も、レマン湖でやはり同様の生物を目撃しており、さらに追加情報として燃え滾る真っ赤な目を持つ生物だったと証言しています。
ただまぁなんというのでしょう、必ずしも「古い話 = 信じられない」とはなりませんが、あまりに証言が古く半ば架空の昔話レベルに伝承化されているのは否めないため、もう少し現代に近いものはないのか?というとあるのです。
これまた前回の目撃から奇しくも300年以上を経た19世紀末のことです。
19世紀後半といえばもはや近代であり、世界中のUMAの目撃記録も残り始めている時代だけにかなり期待できます。
今回のものは単に口承された伝承ではなく、1826年、スイスで創刊されたフランス語新聞、 ジュルナル・ド・ジュネーヴ紙 (Journal de Genève) にレマン湖の怪物の記事が掲載されたのです。
記事の内容は特に特段詳しいものではないですが、1883年10月末、同紙はトノン=レ=バン (Thonon-les-Bains) 近郊のレマン湖で釣りをしていた二人が巨大はヘビに襲われかけたのを報告しています。
レマン湖の怪物は岸へ上がろうともしていたようです。
UMAの記事がニュースになると目撃談は爆発的に増えるものです。
ひと目見ようと野次馬も増えますから単純に観察者の絶対数が増え、また、些細な波であったり既知生物や流木等も誤認の対象となり、すべてがレマン湖の怪物に関連付けられてしまうからです。
レマン湖の怪物にしても同様のことが起こり、報道されたトノン=レ=バンに限らず、かつて16世紀に木こりが目撃したイヴォワール、スイスのニヨン (Nyon)、それにスイス・フランスに跨るローヌ川 (Rhône) で目撃が相次ぎました。
初めの方にも書きましたが、レマン湖自体がフランスとスイスに跨る湖であるため、目撃情報も、フランス・スイスの両国で報告されました。
しかし熱しやすく冷めやすい国民性によるものなのか、単にUMA騒ぎ自体が都市伝説騒ぎに過ぎないと思われてしまったのか、レマン湖の怪物の話題はその年の暮れには沈静化してしまったそうです。
ただこれらのはっきりと年代が分かっているものに加え、ボートに乗っている釣り人たちが怪物に遭遇したという話はわりと残っており、概ねその姿は大蛇的 (僅かにドラゴン的) でありタイプはレイク・サーペントとみなして問題なさそうです。
レマン湖の怪物は釣り人の釣った魚を奪い取ったり、ボートごと持ち上げたりする、ということはあっても人間を狩りの対象とはしおらず、その見た目に反し歴史上、人間を直接的に襲ったことはないため危険な存在ではない、といわれています。
さて20世紀以降はどうなのか?
海外のサイトからめぼしい目撃情報はちょっと見つけられませんでしたが、「本当にいる日本・世界の未知生物案内」(山口敏太郎・天野ミチヒロ著) によれば、1958年、モニク・ドゥマンジャという名の夫人が、レマン湖の怪物を目撃したそうです。
その夫人曰く、
「剥き出しの皮膚を盛った動物」
だったそうです。
この目撃談のソースを見つけることができず、「剥き出しの皮膚」の原文が分からないため、なかなかニュアンスが伝わってこないのですが、まぁ水棲獣ですし「毛で覆われていない皮膚」といった意味でしょうか。
皮膚のテクスチャ以外の情報はなく、どのような生物だったのかは分かりません。
(参考文献)
「本当にいる日本・世界の未知生物案内」(山口敏太郎・天野ミチヒロ著)
UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)
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