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2026年4月6日月曜日

背に帆を持つ和歌山発の海竜 ~ ワカヤマソウリュウ


■背に帆を持つ海竜 ~ ワカヤマソウリュウ

今回はUMAではなく実在したワカヤマソウリュウ。(伝説の和歌山壮竜を知りたい方はこちら

約7200万年前、現在の和歌山県周辺は、温暖な浅い海でした。

その海に、ひときわ異質な捕食者が泳いでいた可能性があります。

メガプテリギウス・ワカヤマエンシスMegapterygius wakayamaensis)。

通称、ワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)。

尾を除く全身が保存された、アジア初のモササウルス類(Mosasauridae)ほぼ完全骨格です。

推定全長は約6メートルで、モササウルスの仲間としては中型種といえます。(発見当初は8メートルと推定されていましたが、後に6メートルに変更)

モササウルス・ホフマニMosasaurus hoffmannii)やティロサウルス・プロリゲルTylosaurus proriger)の14メートル級と比較すると少々見劣りするのは否めません。

しかし、ワカヤマソウリュウの異様さは大きさだけでは測れません。

― 大きすぎる「翼」 ―


この海竜の最大の特徴は、異様に発達した鰭です。

属名メガプテリギウスは「大きな翼(large wing)」という意味。

実際、前後の鰭は頭骨よりも長く、とくに後肢は前肢以上に巨大でした。

従来のモササウルス類が尾で泳ぐ「サメ型」だったとすれば。

ワカヤマソウリュウは、前肢で水を掻き、急旋回し、急浮上する「翼竜のような海獣」に近い運動様式だった可能性が示唆されています。

大きな翼で「水中を滑空する」捕食者。

それが、この和歌山の海竜でした。

― 前を向く目 ―


さらに奇妙なのは眼の向きです。

両眼は前方を向き、両眼視が可能だったと推測されています。

モササウルス類では極めて稀な特徴です。

距離を正確に測り、獲物を狙い撃つ。

それは待ち伏せ型ではなく、能動的なハンターの証拠です。

小型で華奢な歯は、小魚を主食としていたことを示唆します。

しかし、その視線は明らかに「捕食者」のものです。

― 背に帆を立てる海竜 ―


そして最も議論を呼ぶのが、背鰭の可能性です。

胴椎の一部は、通常とは異なる傾きを示しています。

それは重心後方に背鰭を持つハクジラ類と類似した構造でした。

もし背に帆のような構造が存在したとすれば。

私たちが思い描くモササウルス像は、大きく書き換えられます。

巨大な翼のような鰭。

前を向く目。

そして背に立つ帆。

その姿は、モササウルスと聞いて頭に思い描く一般的な海棲爬虫類のそれではありません。

異形の海竜です。

― 日本近海の影 ―


日本近海でも、ときおり「首長竜型」や「モササウルス型」とされる未確認生物の目撃談が報告されます。


黒い背が波間を割った。

長い体がうねった。

巨大な影が潜った。

多くは誤認でしょう。

大型魚類やクジラ、あるいは波の錯覚。

ですが、もし白亜紀末に、独特の進化を遂げた系統が存在していたとすれば――
そしてその一部が、想像もできない形で生き延びていたとしたら。

いつの日か、日本近海のモササウルス系UMAが「ワカヤマソウリュウの生き残りではないか」そんな説が語られる時代が来るのかもしれません。

7200万年前の和歌山の海に、背に帆を立てた異様な捕食者が確かに存在したこと。

それだけは、事実です。

そしてその骨格は、私たちが知っているはずのモササウルス像を、静かに裏切っています。

日本近海で語られる巨大な影が、単なる錯覚である可能性は高いでしょう。

ですが、過去にこれほど特異な系統が存在した以上、慎重であるべきなのかもしれません。

[参照サイト]

グリッチ・イン・ザ・マトリックスの世界をもっと知る



UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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