■カムループス湖の怪物 ~ エルク・モンスター
今回はカムループス湖の怪物 (Kamloops Lake monster)。
カムループス湖はカナダのブリティッシュ・コロンビア州にある湖で、最大長29キロメートルに対し最大幅は1.6キロメートルと極端に細長い形状をしています。
平均水深71メートル、最大水深152メートルと割と深い湖です。
ブリティッシュ・コロンビア州の代表的レイク・モンスターといえばオカナガン湖のオゴポゴですが、そのオカナガン湖とも地理的に近い場所にある湖です。
さてこの怪物もご多分に漏れず、もともとはこの一帯に住む先住民族、シュスワップ族に伝わる伝承の生物です。
伝承の怪物は水棲でありながら、哺乳類、なんとヘラジカ (Alces alces) です。
カナダではヘラジカをエルク (Elk) と呼びますから、エルク・モンスター (Elk monster) と呼んでもいいかと思います。
サスカチュワン州とアルバータ州に跨るノースサスカチュワン川の怪物、ピンク・アイにもちょっと似ていますね。
さて、この怪物、ヘラジカといってもそんじょそこらのただのヘラジカではありません。
ヘラジカ自体、最大個体は1トン近くあるといわれますが、カムループス湖の怪物は人間を丸呑みするほどの巨躯を誇るというのです。
湖に潜み、通りかかる生物、それが人間であれ襲って食べる危険な生物として描かれています。
この人間にとって危険極まりない怪物を、シュスワップ族の英雄が筏 (いかだ) に乗ってでわざと襲われ、丸呑みされ体の内部を切り裂いて退治した、という伝説が残っています。
ちなみにカムループス湖の怪物は英雄によって村に運び込まれ、それを祝って肉を皆で食べたといいます。
さてさて、こんな生物がいるのか?というとさすがに恐竜や絶滅巨大海生爬虫類以上に厳しいです。
これは完全に日本でいう昔話以上のものではありませんからね。
ですが、なんとカムループス湖の怪物は目撃情報があります。
といってもシュスワップ族の伝承のようなヘラジカの化け物ではなく、カナダの湖で多く見られる一般的なレイク・モンスター系です。
1931年創刊、2014年に既に廃刊したブリティッシュ・コロンビア州の地方日刊紙、カムループス・デイリー・ニュース (The Kamloops Daily News) の1966年8月14日付けの記事によれば、「湖岸から僅か100フィート (約30メートル) の地点を体長8~10フィート (約2.4~3メートル) の泥のような体色の3つのコブを持つ生物が泳いでいるのが目撃された」そうです。
体長3メートル、淡水で3メートルの生物は実際はモンスター級の大きさではありますが、まぁ驚きや誇張も含めて全く現実的な大きさです。
「怪物は水面に静止してはまた潜るといった動作を繰り返し、二人の目撃者は双眼鏡でそれを確認したがウナギに似ていた」
頭部がウナギに似ていたのか、それともウナギのように体が細長かったのかはちょっと分かりませんが、サーペント系UMAということにしておきましょう。
21世紀以降も巨大な生物が泳ぐのを目撃されており、誤認候補としてはチョウザメが挙げられています。
カムループス湖には2メートル超のチョウザメが確認されており、その可能性はあるかもしれません。
UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)
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