■極寒の地で凍死したワニ ~ ジェーンズビルにテレポートしたワニ
今回は19世紀末に起きた奇妙なワニ凍死事件を紹介しましょう。
旧サイトでも「ジェーンズビルで凍死したワニ」で紹介していたものです。
まずはジェーンズビル (Janesville)。
ジェーンズビルはアメリカ合衆国最北端に近いウィスコンシン州にある都市です。
ウィスコンシン州は五大湖のスペリオル湖とミシガン湖に接しており、五大湖はミシガン湖を除いてそのすべてがアメリカとカナダの両方に接していることからも、地理的にかなり北方にあることが分かっていただけるでしょう。
で、もちろん大きな州なので地域差はありますが、11月~3月ぐらいまでの冬場の気温は厳しく、平均気温で10度以下どころか、特に12~2月にかけては最高気温の平均気温がマイナスですらあります。
ま、冬場が寒いことは分かっていただけたでしょう。
で、こんな厳しい冬があるウィスコンシン州で、1892年2月27日、体長5フィート半 (約1.7メートル) のアリゲーターが凍死しているのを発見されました。
これはシカゴ・シチズン紙に掲載されたニュースで、あまり詳しい情報は分かりませんが、ロック川 (Rock River) の川岸で発見されたとのことです。
バカでかくはないですが、そこそこの大きさをしてますね。
(アメリカアリゲーター)
(image credit: Wikicommons)
アメリカにはワニが2種類棲息しています、クロコダイル科のアメリカワニ (Crocodylus acutus) とアメリカアリゲーター (Alligator mississippiensis) です。
新聞ではアリゲーターと記載されているので、一応それを信じれば後者ということになるでしょう。
いずれにしてもフロリダ州とかかなり南部にしか生息していません (できません)。
超常現象研究家の先駆者にして重鎮、チャールズ・フォート氏はこのワニの死について「テレポート説」を唱えています。
和製UMA用語の「テレポート・アニマル」的な扱いですね。
自力で北上するとは考えられませんし、個人でペットとして飼っていたものが脱走、というのはテレポート・アニマルの定説ですが、時代的に考えてウィスコンシン州でワニを個人で飼っていたとは考えにくいです。
2月に凍死した姿で発見されていますが、11~12月で既に活動不可の気温に下がっている地域のため、死亡したのは発見されるよりもずっと前で、単に発見されたのが2月と考えていいでしょう。
(彷徨い歩いたとしたら不憫)
なので、何かのアクシデントで夏場にフロリダからの長距離輸送トラックの積み荷に紛れ込みウィスコンシン州まで運ばれ下車、その後、ロック川で生活していたものの冬を迎えて凍死した、、、とか、生物自体はパラノーマルな存在ではありませんから奇跡的に運ばれてしまった可能性はあるかもしれません。
彷徨った挙句に信じられない寒さに直面し凍死したとしたら不憫ですね。
今でこそ輸送手段の発達で生息地以外の動物が気軽に観られる時代になりましたが、1892年という時代背景を考えるとなかなか奇妙な事件です。
UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)
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