2026年10月7日水曜日

自治体を動かした「一九七三年ノ山狩リ」~ 剣山の大蛇(セクション1)


■自治体を動かした「一九七三年の山狩り」 ~ 剣山の大蛇(セクション1)

今回は剣山の大蛇(つるぎさんのだいじゃ)。

四国第二の高峰であり、徳島県西部の山岳地帯に位置する剣山。その周辺に伝わる、全長10メートルにも達するといわれる巨大なヘビ型UMAです。

1973年、山仕事をしていた農家や町議会議員ら4人の人物がその姿を同時に目撃したことで、大規模な捜索騒動へと発展しました。

しかも、その中には地元の町議会議員も含まれていました。

そして、この目撃情報を受けた町役場は、なんと120人もの町民を集めて大規模な捜索を開始します。

巨大なヘビは見つかりませんでした。

しかし、山中には「何か巨大なものが通った」とされる痕跡が残されていました。

剣山の大蛇は、そんな異例の騒動によって知られるようになったUMAなのです。

― 剣山の山中に現れた10mの大蛇 ―

(アミメニシキヘビ)
(image credit: Wikicommons)

1973年5月26日、午前8時頃。

当時の徳島県美馬郡穴吹町、現在の美馬市にあたる剣山山麓の剪宇峠(きりうみさき)で、4人の農家が草刈り作業をしていました。

その中には、地元の町議会議員もいたとされています。

すると、彼らの前に巨大なヘビが姿を現しました。

伝えられている全長は約10メートル。

胴体の直径は約30センチメートルにも達していたといいます。

一般的な日本のヘビとは比較にならない大きさです。

さらに、この目撃談には、大蛇が鎌首をもたげ、その「口だけでも2.5メートルはあった」とする後年の証言も残されています。

ただ、この数字については、実際にその場で測定されたものではありません。

突然目の前に現れた巨大な生物の大きさを、人間が正確に測ることは難しいものです。

特に「口が2.5メートル」という表現は、先に伝えられている胴体の直径約30センチメートルと比べても非常にアンバランスです。

そのため、ここでは2.5メートルという数値をそのまま実測値として扱うのではなく、目撃者には、それほど巨大な口を持つように見えたという証言として捉えるのが自然でしょう。

こうした目撃談では、全長や太さについても同じことがいえます。

10メートル、30センチメートルという数字も、その場で巻尺を当てて測ったものではありません。

とはいえ、4人が同じ場所で巨大なヘビを目撃したという証言が残されていること自体は、この事件を考えるうえで重要です。

彼らは驚いてその場から逃げ帰り、町役場へ報告しました。

そして、ここから普通のUMA目撃談とは少し違った展開が始まります。

― 町役場が動いた「一大山狩り」 ―


目撃情報を受けた町側は、周辺の捜索に乗り出します。

その規模はかなり大きなものでした。

なんと120人もの町民による捜索隊が組織され、山中を探し回ったと伝えられています。

現代のUMA事件なら、数人の愛好家がカメラを持って現場を調査する程度かもしれません。

しかし、1973年の剣山では違いました。

地元の人々が大勢集まり、本当に「山狩り」と呼べる規模の捜索が行われたのです。

ところが、肝心の大蛇は発見できませんでした。

その一方で、捜索中には何か巨大なものが通ったような跡が見つかったとされます。

つまり、巨大な蛇そのものは消えてしまったものの、山中にはその存在を思わせる痕跡だけが残されたことになります。

ただし、それが本当に10メートル級のヘビによって残されたものだったのかは確認されていません。

現在伝えられているのは、「4人が巨大なヘビを見た」という証言と、「その後の捜索で大蛇の通過跡らしきものが発見された」という記録です。

肝心の怪物だけが、忽然と消えてしまいました。

― 120人が追った「巨大な蛇の跡」 ―


では、そもそも全長10メートルにも達するような巨大な蛇が山中を移動した場合、地面にはどのような痕跡が残るのでしょうか。

ちなみに、大型の蛇で知られるアミメニシキヘビ(Malayopython reticulatus)やオオアナコンダ(Eunectes murinus)などが陸上を移動すると、柔らかな土や泥、砂の上には、胴体を引きずった這い跡が残ることがあります。

特に大型個体では、その巨体そのものが地面を強く押しつけるため、細いヘビが残すような単純な線ではなく、幅のある帯状の凹みや、地面が押し固められたような跡になることがあります。

体を大きく曲げず、胴体を地面に沿わせるように前進した場合には、長く連続した一本の跡になることもあります。

一方で、危険を感じて速度を上げたり、傾斜地を移動したりする場合には、体を大きく左右へ波打たせる移動方法を使うこともあります。

この場合、地面に残るのは直線的な跡ではありません。

巨大な胴体が左右に振られるため、幅の広いS字状の引きずり跡となって残ることがあります。

細いヘビが残すようなシャープな線ではなく、地面の柔らかさによっては、まるで太いものを引きずったような、幅のある大きな蛇行痕になるわけです。

さらに草むらを通過すれば、その重量によって草が押し倒され、周囲とは明らかに違う一本の通り道ができる可能性もあります。

もちろん、実際の痕跡は地面の硬さや湿り具合、蛇の大きさ、移動速度、移動方法によって大きく変わります。

それでも、もし剣山で目撃されたものが本当に10メートル級の巨大な蛇だったとすれば、その巨体が山中を移動した痕跡は、かなり特徴的なものになったはずです。

そして実際に、このときの山狩りでは、幅約40センチメートルにも及ぶ、何かが這ったような跡が確認されたとする記録が残っています。

これは、10メートルの大蛇が通ったことを証明するものではありません。

しかし、少なくとも「何か巨大なものが山中を移動した」という当時の話には、具体的な数字を伴った痕跡の記録が残されているのです。

問題は、1973年に発見されたという「巨大なものが通った跡」が、本当に巨大な蛇によって残されたものだったのかということです。

セクション2へ続く。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


スポンサーリンク

 
(関連記事)

0 件のコメント:

コメントを投稿