2026年3月21日土曜日

殉職者の遺体を食べて巨大化した!? ~ フーバーダムの人喰いナマズ


■殉職者の遺体を食べて巨大化した!? ~ フーバーダムの人喰いナマズ

今回はフーバーダムの人喰いナマズ(The Hoover Dam man eaters)。

― フーバーダム ―


まずはフーバーダム(Hoover Dam)がどんなダムであるか見ていきましょう。

フーバーダムの建設が始まったのは1931年。

世界恐慌の真っただ中でした。

職を失った数千人の労働者が、ネバダ州とアリゾナ州の境界、ブラックキャニオンに集められます。

夏場の気温は48.8℃を超える過酷な環境。

逃げ場のない谷底での重労働。

公式記録によれば、調査段階から完成直前までに命を落とした労働者は計112名にのぼります。

このダムは、コロラド川をせき止める重力式アーチダム。

当時としては世界最大級のコンクリート建造物でした。

内部には、硬化時の発熱を逃がすため、約937kmにも及ぶ冷却パイプが張り巡らされ、氷水が循環させられました。

完成までに使われたコンクリート量は、あまりに膨大です。

外観にはアール・デコ様式が採用され、内部には献納式当日の星空を再現した天体図まで描かれています。

国家の威信を賭けた「近代技術の象徴」。

それがフーバーダムでした。

― 殉死者はコンクリートに埋められた ―


この湖には多くの都市伝説が埋もれています。

それには理由があります、このダムの建造に関わった死者は112人にも及ぶ、という動かしがたい事実があるからです。

最も有名なものは、作業中に転落した労働者が、そのままコンクリートに埋められ、回収されなかったというもの。

結論から言えば、これは事実ではありません。

フーバーダムでは「ブロック工法」が採用されていました。

一度に流し込むコンクリートは、厚さわずか約2.5cm。

人間が沈み込むこと自体が物理的に不可能です。

また、遺体が内部に残れば構造的欠陥となり、水圧に耐えられなくなります。

厳格なエンジニアたちが、それを放置するはずもありません。

少なくとも公式記録上、遺体が回収できなかった殉死者はいない。

この点は明確に否定されています。

― 最初の死者と最後の死者 ―


フーバーダム建設において、最初と最後に命を落とした人物。

彼らは、実の親子でした。

父はJ.G.ティアニー

ダム建設地の調査を行っていた測量士です。

1922年12月20日。

コロラド川の鉄砲水に巻き込まれ、溺死しました。

そして13年後。

1935年12月20日。

息子のパトリック・ティアニーが、取水塔から転落して死亡します。

電気技師助手として、完成直前の作業に就いていました。

同じ日付。

建設の最初と最後。

地元では、こう語られています。

「このダムは、ティアニー家によって始まり、ティアニー家によって終わった」

偶然として片づけるには、あまりに出来すぎた一致でした。

― ミード湖という巨大な墓場 ―


フーバーダムによって生まれた人造湖。

それがミード湖です。

現在では観光地として知られ、年間約700万人が訪れます。

しかしその水の下には、建設の歴史と共に、多くの死が沈んでいます。

近年、水位低下によって実際に発見されたのは、

ドラム缶に入れられたマフィアの遺体。

水没した車両。

行方不明者の痕跡。

「この湖には、死体が沈んでいる」

それは、もはや噂ではなくなりました。

― 人喰いナマズの目撃談 ―


ダムの底で作業を行っていたプロのダイバーが、フォルクスワーゲン・ビートルほどの大きさのナマズに遭遇した。

恐怖でパニックになり、二度と潜らなかった。

水難事故の遺体を捜索中、

巨大なナマズが、その遺体を飲み込もうとしていた――。

こうした証言は、必ず「目撃者付き」で語られ、一定の信憑性を人々へ与えました。

― 巨大ナマズの存在 ―


怪物がナマズであることにも、理由があります。

ナマズは底生魚。

光の届かない濁水の底で生きる存在です。

フーバーダムの取水口付近には、強力な水流があります。

そこに集まる餌。

逃げ場のない閉鎖環境。

「殉死者や水難事故の遺体を糧に、異常成長したナマズがいる」

そう言われても、不思議ではない条件が揃っているのです。

実際、この湖にはフラットヘッド・キャットフィッシュPylodictis olivaris)やブルー・キャットフィッシュIctalurus furcatus)、アメリカナマズIctalurus punctatus)といった大型のナマズが生息しています。

特にフラットヘッド・キャットフィッシュやブルー・キャットフィッシュの最大個体は1.6メートル超、体重も60キロほどに成長します。

濁った湖底でそれに遭遇すれば、人はそれを「怪物」と呼ぶに違いありません。

そこが112人の死を抱え込んだ水底であるのだから――

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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