■ダンスが下手なら死亡確定 ~ ピーコック・スパイダー (クジャクグモ)
ピーコック・スパイダー (Peacock spider「孔雀のクモ」の意) の新種が7種も発見されたので、既知のものを含めまとめて紹介します。
ピーコック・スパイダーはマラトゥス属 (Maratus) の総称で、ハエトリグモ科 (Salticidae) に属します。
ハエトリグモ (ジャンピング・スパイダー) の多くは体長数ミリ程度、日本でも家屋内に侵入し人が近づくとピョンピョン跳ねて逃げていくのでみなさんもご存じでしょう。
ですのでピーコック・スパイダーはド派手なハエトリグモと言ったほうがイメージしやすいかもしれません。
ピーコック・スパイダーはオーストラリアにのみ生息するクモで、その名の通り、孔雀のようなカラフルな体色が特徴です。
(最新7種)
(image credit by Joseph Schubert)
さてそんなピーコック・スパイダーの新種を新たに7種発見したのはオーストラリアのビクトリア美術館に所属するクモの専門家ジョセフ・シューベルト (Joseph Schubert) 氏。
驚くべきはシューベルト氏が弱冠22歳にして既に5種のピーコック・スパイダーを発見しており、今回のものと合わせ12種も発見していることです。
(Maratus constellatus)
(image credit by Joseph Schubert)
その中でも注目されているのは今回発見されたマラトゥス・コンステラトゥス (Maratus constellatus)。
このピーコック・スパイダーはゴッホの「ローヌ川の星月夜 (Starry Night Over the Rhône)」を彷彿させる模様が特徴です。
(ローヌ川の星月夜)
(original image credit by Vincent van Gogh)
ちなみに派手なのはオスだけでメスは地味な体色、日本で見られるハエトリグモと大差ありません。
オスはそのままでも綺麗ですが、実はド派手な膜を折りたたんで収納しており、求愛時には孔雀の羽さながら立ち上げることができます。
オスのピーコック・スパイダーは好みの女子を見つけるや膜を立ち上げ、同時に前から3対目の足も同時に上げ、女子の前にさっそうと登場します。
一世一代の求愛ダンスを披露する時間です。
ワイパーのように激しく脚を振りながら左右に動いて女子の気を引きつけようと必死に踊ります。
気に入ってもらえればめでたくカップル誕生、気に入ってもらえななかった場合、、、大急ぎで膜をたたみ全速力で逃げなければいけません。
振られたのが恥ずかしいから?
いえいえ、とんでもありません、気に入られなかったオスは交尾どころかメスに捕らえられ食べられてしまうことがあるからです。
(参照サイト)
news.com.au
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿