2030年12月31日火曜日

このサイトについて



「くりぷと〜世界の奇妙な住人たち」は世界中のUMA(未確認生物)、絶滅種を含む不思議な動物 (珍獣) や植物、巨大生物、それに加えゴーストやUFO、そして昆虫食をはじめとする奇妙な食材や料理などを紹介しているサイトです。

特にUMAをメインとし、超メジャーなものから日本ではあまり馴染みのない超マイナーなUMAも数多く紹介しています。

不思議なお話が好きな方はどうぞごゆっくりご鑑賞ください。

2024年3月29日金曜日

水かきをもつ犬は存在する? ~ アジュール


■水かきをもつ犬は存在する? ~ アジュール

久しぶりにアフリカからのUMA。

アフリカのUMAといったらそりゃ恐竜系、、、といいたいところですが今回のは違います。

サハラ砂漠周辺の北アフリカには奇妙な姿のアジュール (Adjule) と呼ばれるイヌ科動物を彷彿とさせるUMAが目撃されるといいます。

先住民族にはケルブ・エル・ケラ (or ケルベルケラ, Kelb-el-khela) と呼ばれているようです。

体高は2.5フィート (約75センチ)、体重45ポンド (約20.5キロ) と全く普通の大型犬サイズです。

アジュールは群れで暮らし協力して狩りをするといわれ、そういった習性も既知のイヌ科動物、特にオオカミ的な動物を彷彿させ存在しても全く不思議ではありません。

但し、その姿はほんの少しだけ変わっており、やや青みを帯びた深紅色の毛皮を持ち、更に特異なのは足に水かきがついているということです。

砂漠周辺に生息しながら水中生活に特化しているということを示唆します。

んで、ここら辺からがUMAならではなのですが、アジュールは特殊なフェロモンを有しており、このフェロモンは部族間に大きな不和をもたらし、災いの源となると信じられています。

とこんな感じでまあUMAにこの程度の逸話はよくありますし、足の水かきさえ無視すれば全く存在してもおかしくありません。

このUMAの身体的特徴として水かきが重要なポイントですから無視していいのかって話ですが。

(リカオン)
(image credit by Wikicommons)

さてこのアジュール、これは実在のイヌ科動物が元になっていると考えられています、リカオン (Lycaon pictus) です。

リカオンはアフリカに生息するイヌ科動物の最大種で、体高も体重もまさにアジュールそのものです。

さすがに赤い毛皮を纏ってはいませんが、体色は個体差がありアジュールの不思議な色合いもここから来ているかもしれません。

さらにリカオンは強い体臭を放つといわれ、この特性も先のフェロモンの逸話を生み出す要因となった可能性があります。

1990年代を最後にこの災いをもたらすアジュールの目撃は絶えて久しいといわれていますが、実際、アフリカ大陸北部に生息していたリカオンは既に絶滅したと考えられており、これまた一致、アジュールはリカオンのことを言っていた可能性がやはり高そうです。

但し水かきだけはどうにも説明がつきませんが、もしかすると泳ぎが上手いのかもしれません。

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2024年3月28日木曜日

警官の前で溶けだした謎の生命体 ~ パープル・グロブ


■警官の前で溶けだした謎の生命体 ~ パープル・グロブ

今回は久しぶりにグロブスター系のUMA。

久しぶりなのでグロブスターを一応解説しましょう。

グロブスター (globster) とは、未確認動物学者アイヴァン・サンダーソンによって提唱された造語で、グロテスク (grotesque) + ブロブ (blob, 「ぶよぶよした物体」) + モンスター (monster) の3つの単語を掛け合わせたものです。

要するに「ブヨブヨして気持ちの悪い謎の肉塊」を総称した言葉で、厳密に定義づけられているわけではありません。

大抵の場合、グロブスターは浜辺に打ち上げられており、その多くはクジラやサメが正体であることが多いですが、今回のグロブスターはちょっと趣が違います。

1950年9月26日のこと、アメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィアで謎の発光体が目撃されました。

まあ簡単に言えば未確認飛行物体、日本でいう空飛ぶ円盤、UFOですね。

目撃したのは地元の警察官ジョー・キーナン (Joe Keenan) さんとジョン・コリンズ (John Collins) さんら4人。

彼らはパトカーで巡回中、その光が落下してくるのを目撃しました。

興味をひかれパトカーでその謎の物体が落下した方角へ向かいました。

そして行きついた先は原っぱでした。

そこには何か奇妙なものが落ちていました、暗がりで良く見えないためひとりが懐中電灯をその物体にかざしました。

するとそこには直径7フィート (約2.1メートル) ほどのゼリー状の紫色の物体 (パープル・グロブ, Purple glob) が横たわっていたといいます。

それはただのゼリー状の物体ではなく、うごめいていたともいわれています。

生命体?

ドロドロしたように見えるもののひとつの生命体のようにも見えます。

発光しているようにも見えたため懐中電灯を消してみると予想通り、そのパープル・グロブはうっすらと生物発光のような弱々しい光を発していることがわかりました。

ひとりが勇気を出し、その生物に触れてみるとそれは思いの他柔らかく塊から容易に掴み取ることができました。

しかし不思議なことに分離されたパープル・グロブはその警官の手の中でバラバラになり溶けて蒸発してしまったのです。

本体の方を見るや、やはりその大きな塊も蒸発し続けているようでした。

みるみると小さくなるグロブ。

4人の目のまで30分もするとそこには初めからなにもなかったようにすべて消え上せてしまいました。

かれらがこの「生物」に出会った翌日の1950年9月27日、1829年から現在まで発行が続くアメリカで3番目に歴史の古い新聞、フィラデルフィア・インクワイアラー (The Philadelphia Inquirer) 紙にこの事件が掲載されました。

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2024年3月27日水曜日

1936年カザフスタンの上空に現れた ~ フライング・ヒューマノイド 1936


■カザフスタンの上空に現れた ~ フライング・ヒューマノイド 1936

先日、コウモリ系のフライング・ヒューマノイドを紹介しましたが、今回紹介するフライング・ヒューマノイドは現在目撃されるタイプと似たタイプです。

つまり翼も何も持たない人間が宙に浮いているのを目撃されました。

1936年の冬の朝、それを目撃したのは15歳のE.E.ローズナヤ (or ロズナヤ, E.E. Loznaya) という名の少女でした。

彼女は学校へ向かっている際に、空に何かが浮かんでいるのが目に入りました。

それは明らかに人下の形をしており、オーバーオールに似た黒いつなぎの服を着ているように見えました。

背中には楕円形のリュックを背負っており、低音のノイズを発しているのが聞いて取れました。

しばし呆然と眺めているとそのヒューマノイドは急に向きを変えローズナヤさんに向かってきました。

恐怖を感じた彼女は我に返るとそのヒューマノイドから逃げようとしましたが、真冬の雪深い道路を思うように進むことができません。

もう追いつかれるとパニックに陥り後ろを振り向くとヒューマノイドは消えていたといいます。

路上にも空にもヒューマノイドの姿はなく、いつも見ている冬の空でした。

さてこの事件をどう見るか?

現在であればジェットパックを背負って飛ぶことができるため、そのことを知らない人物がそれに遭遇したらこのような騒ぎになるでしょう。

ですが、これは1936年とジェットパックが開発されるずっと前の話です。

オカルト的には未来から来たタイムトラベラーに遭遇したという解釈になるでしょうか。

但し、当時カザフスタンはソビエト連邦下であり、もしかすると軍事目的でジェットパックを開発中で試作品のテストをしていたのをたまたま彼女に目撃されてしまった、なんてのはどうでしょう?

ローズナヤさんはフライング・ヒューマノイドの方角から低音のノイズを聞いていおり、これは背負った楕円形のリュックがジェットパックであることを示唆し、また、ある程度の高さから落ちても耐えられるようヘルメットや特殊なスーツを着用していた、とこじつけられないこともありません。

ソ連はこの事実を知られないように住民たちに見ても口外しないよう圧力をかけていたという陰謀論。(しかしその場合、真昼間から市街地を飛びまわるという無防備さは杜撰すぎますが)

ちなみにジェットパックが実際に一般にお披露目されたのは1984年ごろ、開発自体はもちろん以前からあったでしょうが、実はその50年も前に飛行に成功していた、なんて考えるのも面白いかもしれません。

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本栖湖の怪物 ~ モッシー


■本栖湖の怪物 ~ モッシー

今回はモッシー (Mossie, Lake Motosu monster)

富士五湖のひとつ、山梨県の富士河口湖町に位置する本栖湖 (もとすこ / Motosu-ko / Lake Motosu)。

富士五湖で一番表面積が大きいのは山中湖ですが、本栖湖は富士五湖の中で飛び抜けて深く、最大水深121メートル、平均水深67メートルもあり、容積 (貯水量) は山中湖のおよそ5倍もあります。

この湖で1970年代以降、目撃が相次ぐようになった巨大水棲UMAがモッシーというわけです。

目撃情報によればモッシーの体長は30メートルと、とんでもない大きさです。

水面から出たモッシーの背中はワニのようなゴツゴツとした表面をしていたといいます (ネッシーのようにコブのようなものがあるという目撃もあり)。

さすがに30メートルは大きすぎるため、その巨大生物の遊泳に伴う波の軌跡を全長と見誤った可能性があります。

湖中のソナー探索が行われた際もなんらかの巨大な生物が確認されたとか。

ネッシー風に背中にコブのある生物の目撃もありますが全体像は不明で、おそらくは巨大魚系のUMAと思われます。

(ヴォルガ川で捕獲された約4.2メートル、1トンのオオチョウザメの剥製)
(image credit by Wikicommons)

かつて本栖湖にチョウザメの放流があったという噂もあり、その噂がもし本当であればモッシーの正体としてチョウザメは好都合といえます。

チョウザメであれば湖でただ1匹だけが巨大化しても長命であることから長期間にわたってUMAとして君臨することができるからです。

古くちょっと怪しい記録ではありますが、ベルーガことオオチョウザメ (Huso huso) は39フィート4インチ (約12メートル) や32フィート10インチ (約10メートル) といった淡水魚とは思えないような個体の記録があります。

信用できるところでは1827年、ロシアのヴォルガ (Volga) の河口で捕らえられた23フィート7インチ (約7.2メートル)、3,463ポンド (1,571キロ) のメスの個体が最大とされています。

これだけの巨体にして寿命も長く、一説にはミズウミチョウザメ (Acipenser fulvescens) の寿命で最大150年なんていわれているほどで、少なくとも100歳以上の個体は確認されています。

基本、底生魚ですが、クジラのようにブリーチング (水上へのジャンプ) する写真もよく撮られており、これだけの巨体で突如水上へ現れた場合はUMA化すること間違いなしです。

さてそんなモッシーですが90年代に入ると目撃情報は徐々に減っていき、今ではかなり寂しい状況となっています。

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